おはようございます。囚人生活6日めの朝。
雲が低く、うねうねしてますが、東の方は地平線に沿ってきれいに晴れ間が見えています。
日の出前の6時少し前!
もっと東の空が観たくて、夜勤明けの看護師さんたちに東側の空が見える窓は部屋以外にないか尋ねます。
すると、最初きょとんとしてたけど、方向を教えてくれましたが、最後につけたし、
『でも、あきませんけど、、、』
あく窓はもともとないからそんなことはわかってます。
『あかなくていいのよ。』
と応えると全員微笑んだ。
今のはなんだろうと思った私。自殺でもすると思ったのだろうか。真東は外に出ないと見えないから、気を回してくれたのかしら?
入院して5日間経過した。初日から感じたコミュニケーションの違和感。
よく問題視される業界でもあるけれど、こうして自ら体験してみるとよくわかる。
まず感じたことは非言語コミュニケーションから感じる違和感だった。
入院初日、手続きを行うにあたり、話し掛けた看護師さんたち。年齢はほとんどが私より若い。もちろん、こちらからは敬語だ。初対面だから当たり前のことである。ところが、却ってきた返事がタメ口、、、というよりも上から目線だ。まあ、人によりましたが、他の業界と比べて高い比率に違いない。
そして、ぞろぞろやってきた主治医でない若い医師たち。ベッドに座る私に上からにこりともせず、病気の説明をし始めた。そして、中ではリーダー格らしいひとりが、
『無理しないから、心配しなくていいよ』
いきなり、初対面でタメ口かい?!
あんたに心配しなくていいって言われたって、何の足しにもならんのじゃ~~~!と、カツを入れたい気持ちを腹に納め、平常心を保つ私だったが、さらにウッヘー!と感じたのは、彼の表情。
ひきつけを起こしたような無理のある笑顔。
年上らしき生意気そうな女性に優しい相手を気遣う内容の言葉を変にタメ口を使うために、どうしても表情は無理な笑顔になるのは、言語と非言語の関係法則。
初対面の相手として通常の敬語を使えば、表情も引き締まり、双方のやりとりの中での自然な笑顔が互いに表出するものです。それこそ、ラポールが築かれる瞬間なのです。
かくして、彼は第一印象で失敗したわけです。
ビジネスエグゼクティブであろうと、いくら偉くても、上下関係なく、初対面の相手には敬語で話し掛けることが第一印象で失敗しない秘訣です。
しかもプライベートの関係でなく、なんらかの仕事で関わるならば、当然。
そして、敬語による第一声の後、双方のやりとりによって次第に親しみのある話し方に変えていく。
コミュニケーション上手はこのタイミングを実に巧みに掴んでいくのです。
とにもかくにも、言語と非言語は決して別々に働くのではなく、相互に影響を与えあいながら、相手とのコミュニケーションを作り上げていくことを忘れないでくださいね。