「イヤー、私のようながさつ者は、、、」


私の尊敬する紳士、某企業の社長会長を歴任された70代の男性があるお店のご主人の一言に対して、そうお返しになりました。



かなり、へりくだった言い方で、男の人が自分を謙遜したときに使う言葉だと解釈しています。


私の今までの経験では、それを言う男性は意外と紳士でらっしゃることが多いように思います。


では、女性はどうでしょうか。



自分をいくらへりくだってもがさつ者とは言わないでしょうね。


女性:「私のようながさつ者は・・・」



???  ちょっと変ですよね。


言うとしたら、気が利かない、とか、、、
あるいは、「おおざっぱですみません」程度でしょうか。


そこで、興味がわいてきた私は、早速「がさつ」ってどんな意味かと辞書をひいてみました。



がさつ:

[形動][文][ナリ]細かいところまで気が回らず、言葉や動作が荒っぽくて落ち着きのないさま。「―な男」「―な文章」[派生] がさつさ[名]

語源は「がさつく」から来ているようで、それを引いてみると下記のような意味合いでした。


[動カ五(四)] がさがさと音を立てる。「ビニール袋が―・く」 言動ががさつである。動作・態度が落ち着かない。「―・いたやつ」


さらに、別の辞書で引いてみると、

  1. が‐さつ【賀札】-日本国語大辞典

    〔名〕祝いの手紙。結婚、昇進などをした人への祝い状。*玉葉‐寿永元年〔1182〕一〇月四日「依大将慶、人々少々来、又有賀札等」*吾妻鏡‐暦仁元年〔1238〕一一月二八日「除目聞書到来、将軍家 ...
  2. がさつ-日本国語大辞典

    〔名〕(形動)落ち着きがなく荒々しいこと。言葉や動作が下品で荒っぽいこと。また、そのさま。粗暴。粗野。*甲陽軍鑑〔17C初〕品一二「此大将の様子は、大略かさつなるをもって、奢安うして、めりやすし」* ...
  3. がさつ は 臆病(おくびょう)の花(はな)-日本国語大辞典

    小心者には下品で粗暴な者が多いことをいう。*雑兵物語〔1683頃〕下「がさつは臆病のはなとや云が、此様なこんだ」 ...

とにもかくにも、あまり良い意味ではないのがこの「がさつ」



三省堂の辞書では、なおざり、らんぼうなどともありました。



やっぱり男性への言葉なんでしょうね。




 スタジオでの印象分析などで「がさつ」というワードを使う場合、


アクティブで体育会系の印象の人(男性でも女性でも)が、やけに大股で歩いたり、大声で話したり、物を投げつけるように置いたり、無造作な服装でいたり、髪が乱れていると、その反対ワードである「がさつ」を使うことになります。


 ではでは、女性に対して「がさつ」と使う場合、どういうことかと調べてみれば、インターネットで「がさつ女の態度8パターン」が掲載されていました。


面白いので、自分を少しでもがさつな面があると思う女性の皆さん、ぜひご覧ください。

http://girl.sugoren.com/report/post_778.php



「おおらか」と言われれば、まあ嬉しい気分!


「大雑把」といわれれば、嬉しくもショックでもないかな!?


「がさつ」と言われれば、まあ少なくとも嬉しくはないでしょうね!


万が一、そう言われたとするならば、


まずは自分をこっぴどく反省すべきかもしれませんね・・・。叫び