人の幸せは生きた長さではなく、いかに自分らしく生きたかという充実感である。



NHKのヒューマンドキュメンタリー「ある少女の選択」を観て、

ひとつのフレーズがずっと頭の中でこだまする。



生まれながらに心臓に障害のある少女。


両親の愛を一身に受け、7歳のときにドイツで移植手術を受ける。


そのときに医師から言われた言葉。


「10年生きることを目指しましょう!」


そして、14歳のときに呼吸不全に陥り、呼吸器なしでは生きられない身体に。



それでも、彼女は両親との時間を大切にするために、


自宅療養生活を選ぶ。



そして、17歳のときに腎不全に。


人工透析に週に2~3度、数時間を過ごさなくてはいけないことを医師から伝えられ、


彼女は人工透析を受けず、両親との時間を優先することを選択。



その選択は、彼女のいのちを削ることにつながるにも関わらず・・・。



腎不全のためむくんでいく彼女の姿をみて、たまらない気持になった父親の申し出に、


「自分らしく生きたい。これ以上、私を追い詰めないで、パパ。」



彼女の一言、一言は、一本筋が通り、凛としている。


それでいて、周囲の人への限りない愛情に満ち満ちている。


彼女が両親から受けてきた深い深い愛情の質と量を感じさせられる。



18歳で自分のいのちの方向性を選択した彼女。


観ていて、涙が止まらない。


でも、静かな涙。


悲しいとか、素晴らしいとか、感動したとか、そんな簡単な言葉では言い表せない気持ちになる。



人が生きるってどういうことなのか。


人と人との心のつながりってどこまで続くのか。


自分らしく生きるってどういうことなのか。



いのちの凄さを体感し、心臓がくっと締めつけられた日曜日の朝でした。