昨晩NHKで放送された黒柳徹子さんの番組です。
思い返せば、あれは16年ぐらい前、
浅野史郎さんが宮城県知事でらっしゃったときに、
仙台のあるイベントで私は彼と対談のようなことをしたことがあります。
私はノエビアのマーケティングの役員で、
ちょうどアロマテレピーの開発をイギリスで行っていたこともあり、
いかに香りが人の身体や脳に影響を及ぼすかという内容でした。
浅野さんは聴き手、私は話し手。
そんなことがあっただけに、彼が白血病になられたと聞いた時はびっくり。
まさに元気な方で、情報公開について邁進した方だと記憶していました。
昨晩は何気にNHKを付けていたら、チャーミングな話し方をする女性、
しかし声を聞けば、障害をもつ方だとすぐにわかります。
お化粧もしっかりしているし、話の内容はユーモアがありながら、しっかりしている。
お役所に陳情するときのユーモアたっぷりの話しぶりは、通常の営業も脱帽なぐらい!
そんな彼女に惹かれて、昨晩はその番組を最後までかじりついて観ちゃった
内容はNHKのサイトから抜粋して下記の通りです。
~~~
あなたが心の道しるべ◇自らの病と闘いながら互いの身を案じ、
ひたむきに生きる二人の軌跡をたどりながら、
”痛み”を抱える人や生きる力の弱い人にも優しい社会とは何かを見詰める。
重度の脳性まひを患う札幌市在住の小山内美智子さんは、行政の”壁”を壊しながら障害者福祉の改善に努めてきた。
26年前、彼女が介助付き住宅の整備を訴えた相手が、
当時の厚生省から北海道庁に出向したばかりの浅野史郎氏だった。
山奥の施設ではなく街へ出て普通に暮らしたいと訴えてきた小山内さんに対し、浅野氏はそれを自分の仕事への大きな示唆と受け止めた。
時に熱く議論し、時に協力し合いながら、二人は信頼関係を築いてきた。
その二人が今、命と関わる病と闘っている。
3年前、小山内さんは悪性リンパ腫で入院。
浅野氏も2年前、HTLV1ウイルス感染が原因の白血病と診断され手術を受けた。
それぞれ病と闘いながら、自身の活動も続ける二人の姿を伝える。
~~~
私が浅野史郎さんと対談したときは、すでに小山内さんと信頼関係を築いていた後なんでしょうね。
番組から拝察して、かなりいがみ合ったこともあっただろうし、
言いにくいことも言い合った仲のように思う。
でも、こうした間柄がお互いを成長させ、病と闘う気持ちを活性化させあっている。
こんな道しるべのような人間関係、そう簡単には築けない。
それを得た人はなんて幸せなんだろうと思う。
社会の中で永く生きていると、人と摩擦のない上手な付き合い方をからだが覚えてしまう。
それも必要なことかもしれないけれど、
それだけでは、
人間として生まれた意味、感動的な人とのつながりはできないと思った。
男女間や同性間など関係なく、心を開くことのできる信頼関係を築くべく、
自らの心を開放すること。
とても重要だと感じました
と同時に、彼女の言う「健常者」って何!? というセリフ。
はあ、私って健常者なんだろうか。
入院中の浅野さんが缶切を誰かに頼めなくて、
彼女が上げたトマトジュースを飲めないでいたときに彼に言った言葉。
それこそが健常者の人の弱いところだ。
人に物を頼むこと、頼ることができない。
それを聞いて、あ~私も同じだ、と痛感してしまった。それが、私の弱さだ。
人間が活きる為に培った強さをフルに活用しないで生きている自分を心から反省した夜でした。