100歳を超えてなお指導的役割を果たしてきた
曹洞宗大本山永平寺(福井県永平寺町)の第78世貫首、
宮崎奕保(みやざき・えきほ)禅師の言葉です。
人間というもんは、自然の営みに学んでそれをまねて生きている。
人間の欲や思いのままに生きているのではない。
春になれば、自然に緑が芽吹き、花が咲き、
夏になれば、青々と輝く。
そして、秋になれば、自然に赤や黄色に紅葉して葉は散っていく。
冬になれば、じっと寒さを耐え、そして、また春になると緑が芽吹く。
褒められようと、褒められなくても、変わらずそれを繰り返す。
動物も人間もそのように生きていき、すべてを終える。
それが自然の生き方なのだ
と語られています。
昨日のウエルかめのテッシーこと、
お父さんの言葉と通ずるところがあります。
そして、座禅を組むことを重要視する曹洞宗だけに、
姿勢が乱れれば、心が乱れていることになる。
身なりが乱れれば、それも同じ。
そして、スリッパを脱いでも、真っ直ぐに並んでいない姿を観ると
普通に気持ちの良いものではなく、それを正すことが自然な気持ちなのだと・・・。
スリッパが乱れていても平気だということは、
自分の心もそうであると悟ることが必要だとおっしゃっていました。
パーソナルデザインを提唱している私ですが、
耳が痛い部分がたくさんあります。
見た目や行い、すべてが心をあらわすものである。
その言葉を肝に銘じて、この生業を全うしたいと心に誓う土曜の朝です。
ちなみに、この禅師は2008年1月5日に106歳で亡くなられました。