もう15年も経ったなんて、信じられません。


15年前のあの日、

私は東京・永田町にあるホテルニューオータニに宿泊していました。



しかも、2日前の15日まで当時勤めていたノエビアの本社の横にある

神戸ポートピアホテルに正月明けから1週間以上宿泊していました。



その当時、郡山に住んでいた私は、1994年12月にノエビアの役員に就任し、

役員研修のため神戸にいたというわけです。



本来は、20日までいる予定でしたが、急きょ社長の指示で

東京で研修の続きを行うことになったのです。


新任役員全員東京に戻りました。



私は16日からニューオータニに宿泊しながら、研修に通ったというわけです。



そして、ここで不思議なことが起きました。


17日の朝方、うつらうつらしながら、

「ズドン」という地下の方から鳴り響く一瞬の振動でハッとして起き上がり、

しばらくじっとしていました。


大きなダンプカーがホテルに突っ込んだのではないかと、

しばらく救急車やパトカーの音をじっと待っていたのです。


外をみたりもしましたが、何も気配がありません。


そんなことでその後眠れなくなり、

テレビでもみようとつけたところ、

ちょうど6時過ぎごろ。



何やら、街が燃える様子が写しだされているではありませんか。


わけがわからず観ていると

神戸に大地震があったというのです。


発生時刻は、5時46分


まさに私が大きな振動で起きた時間です。



神戸で起きた地震の振動が、ここ東京の中心に響くなんて考えられないことですが、

実際にそうだったのです。


その後、数人の同じホテルで同じ経験をした人とお会いしました。


ホテルだけに地下深くまで鉄骨が埋まっていたからでしょうか。

私の不思議体験のひとつです。



ノエビアは神戸が本社だったこともあり、

その後社長は自社ヘルコプターを救援用に出動させ、

水や物資など配りました。


役員の何人かも救援部隊として神戸に向かいました。


ある程度、安定してきた1週間後には化粧水や乳液、

口紅を配り、喜ばれたことを思い出します。


もちろん、水や食料や防寒着などの方が重要でしょうが、

それがある程度満たされたときに、

女性たちは身なりを気にし始める・・・。


そんなマズローの法則にある人間の欲求段階を

身をもって感じた体験でもありました。


昨日今日とテレビで15年を振り返る人々の苦悩や

それによって生まれた人間関係の温かみについて

放送されていました。


計り知れない苦労であったと推測します。


しかし、それによってた被災した方々は

ただ普通に生きてこれた人間にはわからない

素晴らしい何かを得られたのではないかとも感じました。



被災者でない私たちも

そういう方々から人間として大切なことを感じさせていただくことが重要だと感じた朝でした。