最近の たっくん。
中学校が 面白くない。
中学3年生。受験モード。
たっくんの生きがいだった 部活も引退。
友達との会話に 部活の話題が上る事も すっかり無くなった。
そうなれば もう
楽しみがない。 (いや…友達いるじゃん…
)
目標がない。 (いや…受験だから…
)
する事がない。 (いや…勉強しろよ…
)
まるで ゾンビの様に 学校に通っている…
でも 根本的な問題は 部活を引退した事ではない。
たっくんのコミニュケーションの違い
たっくんの興味の違い にあるのだ。
小学校の時は 昼休みなったら 校庭に飛び出して行って
ドッチボールや鬼ごっこをして遊んだ友達。
友達と同じ事で 笑ったり ふざけたり 楽しかった たっくん。
だけど…
中学生になって お友達との遊び変わった。
色々な決まりがあるから 休み時間が少なく、
外に遊びに行けば あっという間にチャイムが鳴る。
昼休みは みんな 必然的に 教室で過ごすようになり、
遊びは 会話(おしゃべり)中心になる。
しかし!
たっくんは
お友達が 何を話しているのか さっぱり分からないのだ。
芸能人の話 ドラマの話 スポーツ選手の話 事件・事故の話。
自分の興味・関心があるものだけしか 頭に入っていかない たっくん。
朝のワイドショーで 超有名 芸能人が 結婚だの離婚だの どんだけ騒いでいても
気にならなければ 一切 頭に入らない。
入らないから 記憶にも残らない。
だから 友達が
「あいつら とうとう 離婚したね~」
などと言っても さっぱり分からない。
「ああ… なんか…朝 騒いでたね~」
と、いう事すらないのである。
いや…
それ以前に
超有名芸能人すら知らないのだ。
そして たっくん
例え 同じドラマを観ても
興味・関心を寄せる部分が違ったりする。
だから ドラマが終わって 私が
「あの 男の人 酷い人だね」
と 話すと
「あの 男の人 禿げてて カッコいいね~」
と 禿げ好きを発揮。
「でも あの人 子どもを5人も殺したんだよ」
と言うと
「でも たっくん あの男の人みたいになる!」
と、
観てるのは 禿げ だけだったり…
それから…
何でもない会話 何でもない世間話が分からない。
「昨日 〇〇で××食べた~」
などと 話されても どう返事していいか分からない。
いや それ以前に なぜ そんな事を自分に話すのかが理解できない。
それがどうしたの?
僕に何をして欲しいの?
ってな感じだ。
しかも
同時に色んな事を脳ミソ内に 並べて表示ができない。
だから たくさんの友達と話すと ストーリーが さっぱり読み取れない。
ついていけない。
そんなこんなで 今のたっくん。
昼休みは 10人くらいの友達と集まって 賑やかな輪に入ってはいるが
彼にとっては
外国人に囲まれて 愛想笑いをし続ける日本人 状態なのだ。
そして 彼はひたすら
「へ~」
「ふーん」
「うそ~?」
を繰り返す事に徹する。
それが 毎日。
うーん…
あんた…
そりゃー
疲れるわな
そして
行き渋りが始まる。
サボる日が増える。
そこで 考えたmiwaママ。
「あんた!
おもちゃ 持って行きな!」 ←いいのか?
驚く たっくん。
「だって あんた 会話が苦手なんやろう?
鬼ごっことか プロレスごっことか
キャッチボールとかで遊びたいんやろう?
だったら そっちに誘導してみるしかないじゃん?」
でも どうやって?
「だから~
ポケットに入るくらいの スパーボールとか
サイコロとかを持ってて~
友達が おしゃべりしてる間
おもちゃで 手遊びしながら話を聞くのよ~
そしたら 気になった友達が
『たっくん ボール パスして!』って言ってくるかもよ?
サイコロで ゲームを思いつく友達がいるかもよ?
毎日は 無理でも 楽しい事が少しでも増えたら 今より いいよね?
あ!
でも 先生に没収されて 怒られる覚悟は必要かもね~」
と 親としてどうかと思われる アイディアを披露する miwaママ。
しかし
「たっくん やってみる!!」 と
意気込む 息子。
まったく ふざけた親子である。
さて この計画が どうなったか…
それは また 今度