さっぱり チンプンカンプンの事も多いけど
チュン君の頭の中を 想像すると 面白い。

それに チュン君が言ってる通りの事を想像すると
驚くような場面が出来上がるので
それも 又 面白い。

でも 真剣に聞きたいとき、
何かを 聞き出したいときは
注意が必要だ。
チュンに限らず 発達障害の子供達 全般、
色んな注意が必要だと思う。
彼らの特性をしっかり踏まえて聞かないと 大事件な話になって大騒ぎの元になる。
チュン君の場合、
まず 時間の概念や 場所の概念がない事を踏まえて話さないと大変だ。
数年前の話も つい最近の事の様になってしまう。
『それって 昨日の話?』
って聞いても
『えっと…ちょっと前の事
』とかって言う時もある。すごーく遠い国の話も 近隣県の話になる時がある。
『その大事故は この近所で起こった話?』
と 聞いても
『うん…多分…まあ ちょっとは遠いけど。
』と言う。
かなり 適当だ。

だから いつの話か どこの話かが 重要な時は
確証を掴むまで 色んな角度で質問しなければならない。
しかも…あきないように…
ふざけ過ぎないように…
そうしないと ボケに転じてしまうので ますます ややこしい事になる。

又、彼らの頭の中は結構、目まぐるしく場面が移り変わって行く。
だから 早く話さなくっちゃ!と 早口になったりする。
そうしないと 頭の中の場面移動は勝手に 次々と進んでいくのだから。
そんな時に 質問を挟むと 大抵の場合 返事は適当だ。
『え!それは チュン君がしたの?』
と聞いても
『うん
』『たっくんがしたの?』
と聞いても
『多分
』どっちやねん!!
と、主人公さえ分からない事もある。
なので、意味が 分からないままでも 一通り聞いたあとに
質問コーナー(←どこ?) に移った方が 逆に早い事も。
しかも どの場面について聞きたいかを言ったあと、
じっくり聞かないと まったく違う日の違う出来事に移っている事もある。

結構 危険だ。

そして あまり 長い時間をかけ過ぎたり、こっちが必死になりすぎると
記憶の混同まで 起こってくるから やっかいだ。

今までも 学校の先生達が 色んな心配をしてくれたが
上記の特性を踏まえた上で 何気なく聞いてみると
大抵は
『へ?何の事?

チュン君そんな事言ったけ?
』から始まりそれでは 何だったのかを聞き出すと
随分 前の話だったり、
全然 別の人の話だったり、
夢の中の話だったりする。

しまいには ポケモンの話だったり
お友達が想像して言った話だったり
聞かれたから、取りあえず こじつけてみた話だったりする。

チュンの話を聞きだすには
特性の理解はもちろん、ある意味慣れや観察力が必要なのかもしれない。

普段のチュンの表情や性格。
嘘を付いてる時の癖。
空想の話をしている時の顔。
本当に傷付いた時にしか見せない態度。
そして たくさんの特性。
でも、少しづつでも 皆が分かるように 話せるようになってくれ…と
色んな方に心配かける度に願う miwaママです。
