チュン君を長年 観察していて 思う事がある。
もしかして もしかして チュン君って
視野が狭いんじゃなかろーか!?
いや その…病院で調べる視野検査のような そんな意味じゃなくて…
なんて言ったらいいかなー
とにかく たっくんの真逆みたいなんですよねー ※『視覚過敏!?』参照
私達も 何かに集中している時、 それ以外のものって意識してないので、ある意味 見えてないですよね?
でも 本当に視力って意味で見えてない訳じゃないので、
誰かが横切ったり 何かが動いたりすると 分かるし、気付きますよね?
でも チュン君は
集中している部分以外
ホントに全然見えてないような気がする…
まあ 子供の場合は何かに集中すると 周りが見えなくなる生き物だから
ボールを追いかけて 道路に飛び出すなんて定番?ですよね?
私も 単純に 子供だから… って思っていました。
だけど… それにしても やたら どこにでも落ちる子供だなあ とは思っていました。
花火に夢中になって 溝に落ちる。
犬に夢中になって 田んぼに落ちる。
たっくんに夢中になって氷の張った池に落ちる。
魚を見てたら 海に落ちる。
景色に夢中になって 車から落ちる。
まあ このくらいなら 子供にありがちだろう。←ホントに?
お蔭様で チュン君とお出掛けすると
20回は 『落ちるなよ』と言う癖がついた。
そして 前はよく 同級生のお母さん(多分)数人から 注意の電話が入っていた。
交通量の多い道路を チュンがチャリに乗って猛スピードで横切っていったと…。
左右も見ないで 一気に横切って 危険だった。
ちゃんと躾されたほうが いいと思いますって。
何度も 何度も 怒られ?た
かなり 言い聞かせてたんですけどねー
チャリ禁止令出しても 道の真ん中歩いてたりするしなー
あいつ よく 生きてるよなー
お蔭様で チュン君を学校などに送り出す時は
これが見納めかも…と 心を込めてサヨナラする癖がついた。←それでいいのか?
まあ こんな事も 子供なら よくある事で…←ホントに??
でも 本当に 視野が狭いんじゃないか?って思ったのは
チュン君の描いた絵を見たときだ。
大きな 大きな画用紙の 左上に
虫眼鏡で見ないと分からないような 細かい絵が描いてある。
それ以外の空間は 真っ白。
大抵は 棒人間 が 戦争をしている絵なんだけど…
とにかく 小さい。
きっと あんたは 米粒に絵が描けるぞ!って誉めて?いた。
画用紙の左上から 棒人間を描き始めて、時間がなくなって
左上のみ! の絵が出来上がったのかな?って思っていた。
でも 小学校に入ってからも 運動会の思い出も 夏休みの思い出も
全て左上の小さな小さな空間で 棒人間が何やら やらかしている。
しかも 棒人間は大抵1人。
『これ誰?』って聞くと
『チュン君』って張り切って答える…
あんたの思い出の中には 自分だけなのかい?
どんだけ 自分が好きなのかい?
しかし 3年生の時 初めて 画用紙一杯の絵を描いてきた。
運動会の思い出の絵だ。
びっくりした私は チュンに聞いた。
『これ チュン君が1人で描いたの?』
『ううん 先生と一緒に描いた。』
やっぱり…だって 左上に棒人間を消した形跡が…
だけど その絵は 私にとって 秘かに特別な絵になった。
例え 暗い色で塗り潰された画用紙の真ん中に
チュン君1人しか描かれていなくても…(やっぱり自分だけ?)
例え 両方の手首から血が噴出している不気味な絵に見えても…
(ポンポン持ってるらしい…)
チュン君が 初めて画用紙全体を認識した絵なのだから。
その不気味な…いや 記念すべき絵は 長年 うちのリビングを飾ってくれていた。
それ以来 画用紙全体を見て 絵が描けるようになったチュン君。
夏の思い出に 家族で海に行った絵では
画用紙一杯に海中の様子を描いた。
『あれ?みんなで行ったのに誰も泳いでないの?』と聞くと
『あーそっか!!』と言いつつ 右上に小さく棒人間を1人描いた…。
聞くまでも無い…チュン君だ。
いつも 自分しか登場しない思い出の絵は ある意味 視野が狭いと言えるのかもしれない。
きっと 自分の思い出だから 自分に集中しているので
自分以外が見えない状態になっているのではなかろうか…
集中しているもの以外が見えない。
しかも その時の視野も かなり狭い範囲でしか見えていないようだ。
だから 漢字を書くとき 漢字全体は見えていないようだ。
自分が書こうと集中している部首などのパーツしか見えていないのだ。
だから やたら離ればなれな 字が出来上がったり、
部首しか書かれてない不思議な字が出来上がったりする
他にもある。
初めて バスカードでバスに乗った時の事。
当時は まだ カードを差し込んで機械が読み取る方式だった。
チュン君は カードを差し込んだ。
↓
すぐに 少し上の取り出し口から勢い良くカードが出てきた。
↓
だけど チュン君気付かない…。
ホントに ほんの少し上の取り出し口なのに…。
いくら 差込口に集中していても 出てきたカードは見えてる範囲です。普通。
カード、上から出てきてるよ!って言っても えっ?えっ? と見えない…
そこで…
何かを 探す時は 顔全体を大きく動かせ!!
と命じることにした。
多分 集中してる時は 針の穴くらい小さな視界になってるから、
目玉をキョロキョロしたくらいじゃ 広い範囲が見えてない気がするのだ。
私がお土産で買ってきた 発泡入浴剤。
入浴剤が溶けたら 中から某キャラクターが出てくる。
チュン君 ウキウキして 手のひらの上に入浴剤を乗せてブクブク。
そして キャラクターがプカンと浮かんできた。
チュン君の目の前に…
でも 泡に集中しているチュン君には見えない…
『ほら!目の前に出てきたよ!』
『え!?ドコドコ?』
プカプカ 浮かんで動いてるし 結構目立つんですけど…
そんでもって 目の前ですから!!
まあね~ 少しずつ 視野が広がってる気もしますが…
まだ まだ 見逃せない奴です。
