たっくんは とっても 痩せっぽっちな お子様だったのだけれど
小学校3年生くらいから 少しずつ膨らんできて
4年生の時には 玉のような男の子に育った…。
すると 案の定 あの台詞を言われて帰ってきた。
“デブ” “ブタ”
さすが 小学生。
まったく 捻りがない。
いや そんなダメ出しをしてる場合じゃない。
かわいい かわいい たっくんが 傷付いているのだ。
『そんで?デブって言われて 何て答えたの?』
『なにも…』
そこで 私 また また やっちゃったんです…。
『カーッ あのねー。ママが すっごい いい事教えてやるー。
笑いよ!笑い!すかさず 笑いに持っていくんだよ!
デブって言われたら すかさず
デブでーす!こんな事も出来まーす!って腹踊りでもして見せろ!!
くだらない事しか言えない奴は その程度の笑いで イチコロさー!
笑いは 世界を救うんじゃー!!
ガハハハハハ
それでも ダメだったら 又 ママに言いな!
ママが いつでも 助けてやる!
ガハハハハハハ』って じゃりんこチエのテツ風に…
今…すっごい ブーイングおきてますよね??
ええ ええ そうです。私は 最低です。
でもね…だってね…
その時は まだ 彼が自閉系に所属してるなんて知らなかったし…
あ・関係ない?
でもさ…だってさ…
私が深刻になったら 彼はもう二度と こんな相談してくれなくなるって分かってたんです。
私に対して 変に気を使う子だったから…
だから 明るく…なんとか 明るく…
それに なんとか 自分で乗り越える力を付けて欲しかったし…
え?そんな 言い訳しても ダメ?
それで どうなったか?
実は…たっくん なんと…
本当に 腹踊りしちゃったんです
そんな事絶対しそうにないのに…
あの時も
“ママに話した僕がバカだった”と言わんばかりに
溜息ついて 遠ざかって行ったのに…
する訳ないって思って言ったんですけど…
そんで… そんで… 結局 たっくん 結構 人気者になったのです!
おデブちゃん仲間も できたりして
先生からも 授業中に ひょうきんな事をしたりします。って
苦情?言われたりする程。
そして
今でも たっくんの コミニュケーション ツールの1つは
お笑いです…
結果…オーライ?
※たっくんの名誉の為に 一言。
今は 決しておデブちゃんではないですよ。