パーキンソン病の原因や治療法はまだわかっていない。

でも近年、遺伝子の解明が飛躍的に進んでいるらしい。

 

家族性であることがはっきりしている場合、原因遺伝子が特定しやすい。

同じ遺伝子の異常が原因の場合、よくある症状も類似するようだ。

原因遺伝子は複数あると考えられ、今後も研究によって、新しい発見が続くと思われる。

 

そのほか、パーキンソン病になりやすい体質を作る遺伝子も、家族間で受け継がれる。

孤発性と思われていた事例の中にも、遺伝子が関係しているものが見つかっていくだろう。

原因の特定によって、治療法が確立する可能性に期待大。

 

なお、パーキンソン病では、症状の個人差が大きいことが、以前からいわれている。

遺伝子研究によって、原因遺伝子によって症状が異なる傾向があることがわかってきた。
順天堂大学服部教授による2009年の文章によると、順天堂で一番頻度が高く見つかるのは、「PARK2」タイプの遺伝子異常とのこと。

(水野美邦編集『パーキンソン病診療Q&A』)

 

「PARK2」の発症年齢は通常20歳から50歳とされるが、子供や高齢発症者も存在するという。

PARK2の症状の特徴は、Lドパによく反応するがウェアリングオフやジスキネジアが出やすい、振戦が少ない、嗅覚が保たれていることが多い、レム睡眠異常が少ない、進行が遅い、認知症になることはまれ。

(水野美邦『パーキンソン病の診かた、治療の進めかた』)

 

 

もし他の方のブログをみて、私はLドパがききにくいとか、処方量が多いんじゃないか、と思うことがあったとしても、タイプが違えば傾向が異なるのは当たり前。単純に比べるものではないと思っています。