睡眠薬や抗不安薬として使われている、ベンゾジアゼピン系薬。
エチゾラム、トリアゾラム、アルプラゾラム、フルニトラゼパム、クロチアゼパム、ブロマゼパム、ロラゼパム、ロフラゼプ、…。
作用が強いのから弱いのまで、短く効くのから長く効くのまでいろいろ。
一般に、依存性や耐性が付きやすいと言われます。
絶対にダメな薬とまでは言いませんし、急に中止すると不具合が生じることもあることから、前医処方のものはしばらく継続して処方しますが、自分から初めて処方することはあまりしませんね。
特に、エチ…、トリア…、フルニトラ…については、初めての人に処方することは、自分なら絶対にしません。耐性や依存性で問題ありすぎです。
これらは長期使用が最大のリスク因子。海外のガイドラインでは、ベンゾ系は4週間以内の使用に留めましょう…ということになっています。
患者さんが「これらの薬はよく効く」と処方初期に言われても、耐性が付いてくると効きが悪くなるし、効かせようとすると量が増えてしまう。そして、依存性が付いてくると厄介。「それでもいい」と言われて青天井の状態になっても困ります。
それでいて筋弛緩作用は残りますから、ふらついて転倒したり、睡眠時無呼吸がある人はそれを悪化させる原因となり不眠が悪化します。
患者さんから「どうしてこの薬がダメなんですか?」と聞かれて、耐性や依存性のことも説明するのですが、あるサイトで上手いこと書いていた人がいました。
「この薬は、身体の病気やケガで言えば、痛み止めみたいな薬なんです」と。
そうか、なるほど、骨折しても、鎮痛薬だけで凌いでいるようなものか。
解りやすい例えです。
ヒビが入ったぐらいなら、鎮痛薬を飲んでいる間に自然回復するかもしれません。
しかし、ポッキリ折れていたら、ギプス固定か手術が必要。
ポッキリ折れているのに鎮痛薬だけでは、根本的治療にならないことは明らかです。
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