ドキッとするタイトルかもしれませんが、ここで言う厄介者とは、家族から見た患者のことを指します。トラブルメーカーの患者さん。
様々な問題行動があるとしても、精神の病気によって出現している症状なら、病気の一部だから仕方がないという解釈になりますが…。
Aさんは朝から酒を飲み、暴言を吐く、徘徊して近所の家に上がり込み、おばあさんに卑猥な言動をする等、病状的には認知症(主としてアルコール性)とその周辺症状ということで入院しました。
家族「ウチは商売やっていて、徘徊してあっちこっちで迷惑をかけると商売に響くんで、一生入院させてくれませんか」と言っていました。
私「いや、病状が落ち着いたら退院してもらいます」と説明。
収容所じゃありませんから。
実はAさんは一度退院し、老人ホームへ入居しましたが、脱走し、各方面に迷惑をかけたと。それで、家で引き取ったものの、また酒を買いに行って徘徊。
今度こそは「一生入院させてください」と。
私「いや、足腰が衰えて、徘徊しなくなったら、老人ホームへ入るなどして必ず退院していただきます」と釘を刺すのを忘れません。
「退院したら働く」と言うBさん。ただ、実姉「これまで転々としていて、働いても長続きせず、収入がなくなると生活費を私に頼ってきます」「車を手放したくなくて、生活保護は嫌だと言います」と。
「役所で相談したのですが、放っておいたらと言われました」とのことですが、役所の人間は法律の専門家ではないでしょうし。
「退院したら、私にお金をせびってきます。今までもそうでした。迷惑行為ばかりで困っていました。だから、できれば退院させないで、ずっと入院させたままにしておいて欲しいんです」と言われます。
入院継続か退院かは基本的には医学的な判断です。病状が悪ければ、入院継続が妥当であるという判断になる一方で、退院が可能な病状であるならば退院です。
家庭事情も解るのですが、それのみを理由にずっと入院というのは、医療機関としてやってよいことではありません。事情を考慮し、多少の時間的猶予を差し上げるとしても、医療機関が家庭問題の解決ができるわけではありませんし、口を挟むのは限界があります。
私「いろいろお困りなのは解りますが、法律の専門家などへご相談されましたか」と問うても、姉「いえ、…」。
厄介者を病院に放り込んでおけば、周囲は安心。
こんなズバリの書き方をすると、炎上するかな??
様々な家庭事情がありますが、この類の話はたまにあります。
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