4月は医師も転勤が多い季節です。私は大学医局に属していないので、基本的に転勤はありませんが、医局派遣の先生方は転勤されることも多いです。
それで、引き継ぎが生じます。
引き継ぐと、前任の先生がどんな薬物治療をしていたのか、もちろん判ります。同じ治療の継続で良いこともありますが、私みたいな経験年数が浅い精神科医が見ても、これはマズいと思うことがあります。
そのひとつが、ベンゾ系の睡眠薬。
以前、2月26日に投稿しました。
不眠の外来患者さんを受け持つと、F薬2mg、ブロチゾラム0.25mgが前医から処方されていました。それでも眠れませんと。
前頁の続きになってしまいますが、F薬は相当強力。これの2mgにブロチ…を加えても眠れないなんて、必ず何かあります。
例えば、睡眠時無呼吸症候群、レム睡眠行動障害、レストレスレッグ症候群、など。
そんなふうに患者さんに説明していると、患者さんは「CPAPを付けてます」と。
はは~ん、なるほど。
CPAP(シーパップ)って、睡眠時に上気道が閉塞するのを防いで呼吸が維持されるようにする、睡眠時無呼吸症候群の治療法です。
いびきが大きい人や首周りに脂が付いていて太い人は、睡眠時無呼吸の疑いあり。
図っぽし。
呼吸器内科で治療中とのこと。
F薬なんて、筋弛緩作用から舌根沈下を来たし、睡眠時無呼吸を余計に悪化させてしまいます。
私:そうすると、呼吸器内科の先生、怒ってるかもしれませんね。
患:えぇまぁ(苦笑)。「こんな薬が出てるんか」と…。
私:「こんな薬、出すな」と言われても仕方ないですね。
患:あはは。
患者さんは怒らずに答えてくれました。
他の眠剤に変更を試みたのは言うまでもありません。
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