私が初期研修で精神科研修を受けた病院は、現在勤務している病院とはだいぶ雰囲気が違いましたね。

同じような精神科単科病院でしたが、研修病院の方は認知症の人が非常に多かったです。勤務体制はゆったりしていました。副院長先生にずっと張り付いて研修を受けていましたが、その先生の外来は確か週に1回だったか2回だったか、はっきり覚えていませんが、外来患者数もそんなに多くなくて、半日で確か10人弱だったと記憶しています。

 

以前他院に勤めていた同僚の先生によると、外来は数人とかで本当に暇だったということで、入院ベッドもガラガラ空きで、潰れるんじゃないかと心配していました。

病院により様々です。

 

一方で当院。午前中の半日だけで外来患者数は平均12~13人/私1人分、くらい。

10人ならゆったり楽勝、15人だと少し慌ただしい。もし20人いれば、かなり大変。

薬を出すだけで3分で済む人だけなら簡単ですが、実際にはそうはいきません。精神科って、いろいろと相談を受けることが多いので、そこのところを適当にスルーしていたら信用が得られません。

 

時間をかければいいとは言いませんが、診察で10分程度、その前後の予習復習も入れて、私の場合12~13分は欲しいです。

ただ、精神科医を対象にしたWEBアンケートによると、再診の時間は5分と答えた先生が最多だったようです。その次に多かったのが10分。

 

新患は時間がかかり、ウチでは30~60分かかります。クリニックとかだと判りませんが。

予診として、相談員の人から根掘り葉掘り生い立ちとか聞かれると思います。どこで生まれて、どこで育って、どんな子供だったか、成績はどうだったか、高校や大学はどこへ進学したか、等々。

なんでそんなプライベートなことを聞くんだと、大層ご立腹される方もおられるようです。

 

その辺の話は、次回「初診の話」で書こうと思います。

 

(約770字)