さて、入院病棟では具体的に何をしているかと言うと、もちろん患者さんを診察します。看護師さんからも日頃の様子を聞いて情報収集したり、退院に向けての進捗状況を精神保健福祉士さんと話すこともあります。

身体が悪い人には身体診察をすることもあります。

ウチは内科医が常駐しており、皮膚科など他科の先生は非常勤で月に何回か来てくれるので、何かあれば院内紹介状を書いて診てもらったりします。

なお、褥瘡回診は内科の先生が毎週しています。

 

病棟はいくつかありますが、大雑把に言うと、認知症病棟と一般病棟(統合失調症や気分障害などが対象になっている病棟)があり、各々に急性期病棟と慢性期病棟があります。開放病棟もありますが、過半数が閉鎖病棟です。

 

急性期の患者さん(入院期間が概ね3ヶ月以内)の場合、私は週に2~3回診察することにしています。

先生によっては週1回しか診察しないようで、知らない患者さんから声をかけられて「主治医の先生に相談してくださいね」と言うと、「主治医が来ない」なんて言われこともあり、ちょっと可哀そうです。

医局で暇そうにしている先生を見かけると、急性期患者さんの診察に行けばいいのにと思ったりします。入院3ヶ月以内の患者なら、指定医資格があれば週3回迄診察料の算定が可能なので、病院の売り上げに貢献できます。院長からは特にそうするように指示されていませんし、金儲け主義ではないですが、私は週に最低2回は診察します。

かと言って、総合病院などのように毎日は診察しません。毎日顔を合わせて、患者さんが依存的になってもいけませんから。薬の調整も臨時で処方するものは別として、基本的に週2回程度です。

慢性期の場合は、様子確認ぐらいで週1回です。やはり急性期優先ですね。

 

ちなみに、今の私の担当入院患者数は、合計30人弱です。

 

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