入院治療について。

精神症状のため看るのが大変になると、すぐに「入院を…」と言う家族や施設職員がいますが、入院にはメリットとデメリットがあります。

 

メリットは、薬の調整がしやすい、看護師など医療スタッフが24時間いる、こっちは専門家なんで、家族にとっては安心感があるとか、そんなところでしょうか。

 

デメリットは、環境変化。自宅と違う環境のため、訳が解らなくなって不穏を呈することがあります。

在宅生活していた認知症の人の家族が、身体の病気のため内科に予定入院になるということで、その間だけでも預かって欲しいと、理由は忘れましたがショートステイの利用ができないため、しばらく当院で預かることになりました(こういうのをレスパイト入院と言います)。

入院初日から他患者に付きまとい、手を握って一方的に話しかけるなど不穏があり、落ち着く薬を飲ませようとしても吐き出し、夜中も興奮して大声を出すなどあったため、仕方なく当直医の判断で鎮静剤の筋肉注射としました。これに家族が怒ったようで、注射って懲罰的なイメージがあるためか、なんで注射なんだと。

 

私も入院時に説明すべきだったと反省しますが、入院直後に却って精神症状が悪くなることも(少ないですが)あります。

 

以下は一般論ですが、1週間もすると慣れて、多くの方が安定します。昼間は作業療法などのリハビリに参加していただき、薬も少しずつ調整して、なるべく3ヶ月以内に退院していただくようにしています(レスパイトはもっと短期)。

 

入院させた途端、重荷が降りたと放置される家族もいるんで、「退院後はどうしますか? 自宅で看ますか? 施設希望ですか?」と入院時に退院先希望を聞き、考えておいてもらうようにして、入院がエンドレスにならないよう心がけています。

家族がゴネて、入院継続のパターンも実は多いです。

しかし、ウチは医療機関なんで、やはりそれでは不味い。不穏症状などで対応困難な人を受け入れるのが使命です。

だから、落ち着いたら早々に自宅か施設へ行ってくださいね。

 

書留で、1ヶ月半遅れでこんなのが来てました。

 

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