これ、以前にも書いた記憶あるので、繰り返しになって恐縮ですが。

 

風邪薬なら、風邪症状が収まれば、内服の継続は不要です。

便秘薬や睡眠薬は、(主治医からは勝手にやめるなと言われていても)自己調整はある程度なら許容されるもの。

 

しかし、飲んでいて状態が保たれるものは、飲み続けなければなりません。

以前、近視の人のメガネやコンタクトレンズに例えました。メガネ等を使っていれば普通に生活できますが、使わないと生活に支障が出るというもの。

 

臓器移植を受けた人は、拒絶反応を起こさないよう、免疫抑制剤などを終生飲み続けます。調子がいいからと飲むのをやめれば、大変なことになってしまいます。

 

精神科でも、基本的に薬を終生飲み続けるケースがあります。統合失調症や双極症などのバイオロジカルな要因で生じている病気の症状に対しては、薬で症状を抑えて、症状が再燃しないようにするため、長期間飲み続ける必要があります。

 

なるべくなら薬を飲みたくないと患者さんが言われることがあり、その気持ちも理解できます。

経過によっては、薬を減らせることもあります。しかし、減らせないことも多々あります。減量したいという気持ちを受けて、ある統合失調症患者さんの内服薬を減らしたところ、状態を悪化させてしまったことも過去にありました。

 

先日も、8ヶ月ぶりに外来を受診した双極症の患者さんがいました。調子が良かったから薬を飲むのをやめたと言われていました。しかし、前月ぐらいから抑うつ気分が激しくなり、再診になりました。やはり、その患者さんも、もう飲まなくてもいいと思い込んでいたようでした。

以前にも、飲み続けてくださいと説明したはずでしたが。

もちろん、薬は再開です。

冒頭の説明をしました。つまり、風邪薬なら調子が良くなればやめてもいいけれど、抗精神病薬や気分安定薬は勝手にやめずに続けましょうという説明をさせていただきました。

 

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