出社してパソコンの電源を入れたところ・・・・
動きが遅いです~
反応が悪いです~
少ししたら電源が落ちました~
いきなり再起動しました~
キーボードが反応しません~
というお問い合わせが増えました。
そして、15分ぐらいすると・・・・
なぜかわかりませんが正常になりました。
と、復旧するのです。
新しいパソコンでも起きますが、結構使い込まれたパソコンの方が圧倒的に多いですね。
これは・・・朝一番は部屋が寒く、パソコンの温度も低いからです。
そういえばここ2週間ほど、寒波がやってきて一気に寒くなりましたからね。
パソコンは暑さにも寒さにも弱いのです。
(夏はオーバーヒートに気をつけないといけません)
パソコンの部品には低温に弱いものが多々あります。
・電気を供給する電源ユニット
(電気をためておく部品の電解コンデンサが寒さに弱くパソコン起動のための出力が出ない)
・メイン基板(マザーボード)
(これも電解コンデンサが原因と、センサー等が基盤の帯電やエラーを見つけてセーフティーが働くこともある)
・データーの読み書きが行われるハードディスクドライブ
(スピンアップできずに止まってしまう。室温5度以下の場合故障率が一気に上がる)
と、ざっとこんな感じでしょうか。
そして、スイッチングHUB寿命の記事の時にも書きましたが、コンデンサは消耗部品です。
古くなるとだんだんと電気をためるのが弱くなっていきます。
新しいパソコンより古いパソコンの方が寒い朝一番はこたえるのですね。
そして車と同じで、
パソコンが一番電気量を必要とするのは、電源を入れてから起動するまでです。
なので、
実はパソコンは、たとえばお昼休みなど、少しの時間使わないだけなら電源を切らないorスリープにした方がエコですし、故障率が低くなります。
パソコンが故障するとき、
電源を入れるときや、ずっと動いていてWindowsUpdateなどで再起動したときの方がが故障率多いのはこういう理由からなのですね。
対策はもちろん部屋を暖めることですね。
朝一すぐパソコンの電源を入れず、室温20度ぐらいでパソコンの電源を入れるのが望ましいですね。
動作して10分もすれば基盤や半導体・ハードディスクの発熱等でパソコン内も暖かくなります。
こうなるともう部屋の温度がある程度低くても大丈夫です。
少ししたら普通に動くようになった
という理由はこういうところにあります。
また、結露にも弱いです。ショートしてしまいますので。
ノートパソコンなど、寒いところから暖かいところに一気に移動すると結露してしまいますので、ご注意ください。
(眼鏡のレンズが曇ってしまうあれですね)
あ、そうそう、
ノートパソコンはバッテリーが常に基板上に電気を供給しているから関係ないよね?
という方もお見えですが、もちろんそんなことはありません。
ノートパソコン、電源切っているとき温かいですか?そんなこと無いですよね?
ノートパソコンももちろん同じです。
パソコンだけでなく、OA機器は全体的に寒さ・暑さに弱いです。
寒い朝一番、自分を暖めるのも必要ですが、まずは大切なデーターの入っているパソコンやOA機器のことも考えてあげてください。
ぽかぽかにしなくてもよいですが、まずは最低限部屋を暖めてからパソコンの電源をお入れください。