●読売新聞 2014年09月05日 16時10分
ネットカメラのぞかれる危険…弱点、乗っ取りも
※画像は読売新聞の記事より転載
これによりますと、IOデータ製の対象ネットカメラで、カメラのURLがわかれば他人でもそのネットカメラからの画像が見えてしまうというもの。
対象機種は TS―WPTCAM、TS―PTCAM、TS―PTCAM/POE、TS―WLC2、TS―WLCAM、TS―WLCAM/V の6機種。
IOデータではすでに7月29日、修正プログラムを発表しています。
ネットワークカメラ「Qwatch(クウォッチ)」シリーズご愛用のお客様へお知らせ
対象機種をお持ちの方は、修正プログラム(ファームウェア)の更新をお願いします。
今回はIOデータのネットカメラでしたが、こういったパソコンレベルのネットカメラだけでなく、
ホームセキュリティでも同じ事です。
自分がスマホとかから自宅や勤務先のネットカメラの映像が見られると言うことは、それを突破すれば他人も見られると言うことを承知しておかないといけません。
便利なものにはリスクが伴います。
前回のiPhone有名米女優ヌード画像流出事件ではないですが、問題は、
・便利の裏側にあるそのリスクをある程度は覚悟すること
・そしてそ のリスクをいかに回避するか(例えば今回であればネットカメラの設置場所を気をつけるなど)
・またそれが起きたときすぐ情報を得て対処できるか(今回であ ればIOデータが提供している修正プログラムを適用しているかどうか)
が重要です。
今回の修正プログラム、IOデータは7月29日の時点で発表しています。
この読売新聞のコラムは昨日9月5日の記事です。
この時点ですでに1ヶ月以上時間が経ってしまっています。
IOデータの発表を知らなければ(私も知りませんでした)、ずっとそのままになっている状態です。
もちろん今回の読売新聞の記事も知らなければ、ずっとこのままの可能性も高いです。
つまり、ご自分の持っているIT機器で、こういったネットカメラ・前回のようなスマートフォン・そしてパソコンも・・・・インターネットを使っている機器のメーカーのサポートページは常に気を配る必要があります。
え?そんなことできるかぁ~~~って?
確かにその通りですね。
面倒ですし、第一そんなサポートページ、説明書とか読まなければわからない。
(メーカーの取扱説明書には必ずといってよいほどサポートページのWEBURLが記載されています)
ですが、IT機器で便利な生活をしたいのであれば、ユーザーはそれに問題が起きたときの対処もしっかりするべきであると思います。
確かに第一の問題はメーカーにあります。
ですがメーカーは最初の時点でこういったことによって起きたユーザーの損害は保証しないとうたっています。
メーカーがやってくれることはこういった修正プログラムを出すことだけなのです。
(問題が見つかってから・指摘されてから修正プログラムを出すまでのスピードがメーカーの善し悪しになっています)
メーカーに文句を言ったって、たとえ訴訟 等を起こして保証等を勝ち取ったとしても、
流出したデーター・情報は「覆水盆に返らず」で、絶対に元には戻せないのですから・・・
ご自分でチェックが厳しいのであれば、ある程度こういったことがあることを覚悟して使うか、
専門家に定期的にチェックしてもらうか、
費用がかかってもセキュリティ会社がチェックしてくれているホームセキュリティシステムにするか。
それがユーザーがするべき対処(もしくは覚悟)だと思います。
IT機器、便利なものほど必ずリスクが伴い、
そしてそのリスクが起きてしまった場合、便利なものほど失うものは大きい。
それを知っていることが、そしてリスク回避の対策を講じていることが、便利なIT生活をすることへの条件なのだと、個人的には思います。
