PC-Unix弄り始めました。 -6ページ目

Momonga Linux 5を軽量(CD-Net)インストール その2

 Momonga Linux 5をインストールするシリーズです。
 シリーズの他はこちら を参考してください。

 CDによる軽量インストールは前後の二編となっています。
 前編はCDイメージのダウンロードからインストールまでを、
 後編はインストール後の起動です。

 このエントリーは「後編」で前編を見たい方はこちら から確認できます。



 前回はHDD(またはSSDになるかも知れません)へMomonga Linux 5をインストールしました。
 CDインストールの山場は前編にあった、インストールするレポジトリの"URLの指定"だと思います。
 後編は特に前提知識も必要無く、画面のまま進めていけばよいように思われます。


 インストール後の進行を三つに分けると、ファーストブートログイン画面 、そしてパッケージの導入 です。
 パッケージの導入では、インストール時に避けたGNOMEとKDEのインストール方法を載せています。

 ファーストブート(初期起動)ではUSBマウスが動かなくなる人がいるかも知れませんが、ログイン画面まで持っていけば使えるようになるでしょう。
 TABキーやエンターキーを駆使していけば全然問題になりません。

 それでは前回と同じようにここからは画像を中心に書いていきます。


初期起動
GRUBの起動画面
momonga5_netinst26
起動画面です。

リストのアイテムが二つあります。
システムをアップデートした時にバグって起動できなくなってしまうのを防止する為、以前のカーネルを退避してあります。

初めての起動ではどちらを選んでも同じなので取り合えず上を起動します。
カーネルの起動
momonga5_netinst27
カーネルを起動しています。
システムの起動が開始
momonga5_netinst28
まずudevが起動
グラフィカルな起動画面
momonga5_netinst29
グラフィックドライバの設定が正常でない場合、この画面ではなくコンソールで起動が続きます。
起動内容画面
momonga5_netinst30
Show Detailsをクリックするかエンターキーを押すと、起動内容の詳細が分かります。
firstboot
momonga5_netinst31
インストール後の初めての起動ではこの画面へ入ります。
簡単な設定をウィザードで行えます。
ライセンス契約画面
momonga5_netinst32
GPL2に準じています、といった感じでしょうか。

規約違反する予定も無いので次へ進みます。
momonga5_netinst33
基本的にrootでログインする事はありえないので、一般ユーザを作成します。

よく使われるpenguinとしました。
ただ例として使っているので実際には絶対に使わないでください。

パスワードは8文字以上がよいらしいです。
それ以上に覚えられる場合は長くても結構ですが、当然ですが忘れないようなものが良いです。
パスワードが簡単すぎます
momonga5_netinst34
パスワードもpenguinにしたので怒られてしまいました。

パスワードを検知する辞書に引っかかってしまうような単純なものではなく、大文字・小文字・数字・_(アンダースコア)などを利用した方がよいでしょう。
日付時刻の調整
momonga5_netinst35
時間が合ってなかったら直しましょう。
NTPを利用するのは賢い手だと思います。

これで"firstboot"によるウィザードが終わりです。



初ログイン
初めてのログイン画面
momonga5_netinst36
ログイン画面です。

相変わらず愛くるしいです。
言語と文字コードの選択
momonga5_netinst37
左下の「Language」から言語を選択します。
日本語:UTF-8を選びます。

EUC-JPだと上手く行かなくなる事があるそうです。
ログイン画面の日本語化
momonga5_netinst38
「ログイン画面を日本語化しましょうか?」
と訊いています。

はい、を選びます。
GDMを再起動します。
再びログイン画面
momonga5_netinst47
先ほど日本語を選んだので下段の「Session」が日本語になってます。

それではログインします。
GUIのログインではrootのログインを許可していないものもあります。
一般ユーザでログインします。
文字コードの恒久化
momonga5_netinst40
「先ほど設定した文字コードを、これからログインするユーザの標準にしますか?」
と尋ねています。
デフォルトに設定します。

デフォルトの言語を変更したい場合は、ログインする時にLanguageでいじればやり直すことが出来ます。
XFCE4のログイン画面
momonga5_netinst41
Momonga5のログインが完了しました。

相変わらずトリックの内容が英語です。
アップデート
momonga5_netinst44
パッケージが更新されてないかチェックします。
左下のマウスのようなアイコンの右をクリックしてコンソールウィンドウを表示し、スーパーユーザになります。
そして
# yum update
で更新を確認します。

エラーが出た時はまずネットワークに接続できているかチェックするとよいでしょう。
新着無し
momonga5_netinst45
まだMomonga5が出てから日が浅かったためまだアップデートはありませんでした。

更新がある場合は確認が出るので y で進めば更新できます。
momonga5_netinst46
ネズミのようなアイコンをクリックして、Momonga Linuxを終了させます。


 これでCDインストールのインストールと動作のチェックは終了です。


 以下はオマケとなります。




 CDインストールでGNOMEやKDEなどの巨大なデスクトップ環境を入れるのは相当な時間がかかります。
 取り合えずそれらを抜いてインストールして、ログインできるようになってから別の作業をしつつGNOMEやKDEを入れてみるのもいいかも知れません。

パッケージの導入やNG集
GNOMEの導入
momonga5_netinst48
スーパーユーザになり
# yum install gnome
で簡単にインストールできます。

インストールが終わったらログアウトして「Session」からGNOMEを選択すればデスクトップ環境がGNOMEになります。
KDE4.1の導入
momonga5_netinst49
スーパーユーザになり
# yum install KDE-core
で簡単にインストールできます。

日本語用KDEもこれで入ります。

インストールが終わったらログアウトして「Session」からKDEを選択すればデスクトップ環境がKDEになります。
GUIでパッケージ管理する
momonga5_netinst42

パッケージキットの画面
momonga5_netinst43
パッケージをGUI操作で管理します。

左の画像の通りに進んでいくと起動できます。

チェックを入れるとインストール、チェックを外すとアンインストールできます。
NG0
momonga5_netinst_ng0
インストール先の容量が足りなかったからなのか、インストールが失敗しました。

インストール時には割と余裕を持つようにしましょう。
NG1
momonga5_netinst_ng1
今回はインストールにVMWareを使いましたが、HDDの設定をSCSIにすると正常に起動しませんでした。
1度奇跡的に起動できましたが、それ以外は何回やっても左の画面の通りになりました。

VMWareにインストールする場合はHDDをATAPIにしなければならないようです。
NG2
momonga5_netinst_ng1
容量が足りなかったのか、それともSCSI HDDが良くなかったのか、パッケージキットが正常に動作しませんでした。

Momonga Linux 5を軽量(CD-Net)インストール その1

 Momonga Linux 5をインストールするシリーズです。
 シリーズの他はこちら を参考してください。

 CDによる軽量インストールは前後の二編となっています。
 前編はCDイメージのダウンロードからインストールまでを、
 後編はインストール後の起動です。
 その2を見たい方はこちら です。



 Momonga Linux5を軽量インストールします。
 このエントリーで言う軽量インストールとは、GNOMEやKDEなどけったいなデスクトップ環境を含めずに、軽いデスクトップ環境であるXFCEのみをインストールするという意味です。
 他のデスクトップ環境は後でもいいや、ネットインストールなのでそこまで重いものは含めたくない、取り合えず入れておきたい、という方にお勧めです。


 それではまずCDイメージをダウンロードします。
 好きなサーバを選んでください。
 http://www.momonga-linux.org/download.html.ja
 公式は ftp://dist.momonga-linux.org/pub/momonga/5/Momonga/i686/iso/ です。
 この場合Momonga Linux用のルートは /pub/momonga/ なので /5/Momonga/i686/iso/ と辿って行きます。
 100MB程度と軽いのですが、負荷分散の為ミラーサーバを使います。

 ダウンロードするのは Momonga-5-i686-netinst.iso です。
 ダウンロードが終わったらCDイメージを焼きましょう。
 焼き上がりました。

 それではMomonga 5をインストールしたいPCにCDを入れて起動します。



ここからは画像を中心に記述していきます。


起動モード選択画面
momonga5_netinst0
CDブート時に初めに現れる画面です。

今回はグラフィカルインストールで進めるので、テキストモードでインストールする方は、LAMP構成(未作成)の方を参考にしてみてください。
言語の選択画面
momonga5_netinst1
インストール中に表示する言語の選択です。
Jキーを押せばJapaneseにすぐに飛びます。
英語以外は注意書き
momonga5_netinst2
テキストモードでは日本語は使えません。
インストールは英語で継続し、日本語が使えるようになった時に表示します。

という警告文です。
キーボード選択画面
momonga5_netinst3
キーボードの種類を選択します。
これもJキーで簡単に飛びます。
jp106キーを選びます。

知ってる人には耳にたこですが、外国と日本ではキーの数が違ったりするのでこういう項目が必要になります。
ネットワークの接続設定
momonga5_netinst4
CDインストールに使うネットワークの設定です。
IPアドレスは特に事情が無い限りDHCPでの設定で十分でしょう。
もしかしたらIPv6もDHCPv6というので十分だったかも知れません。
インストール元URLの入力画面
momonga5_netinst5
レポジトリなどがあるディレクトリのURLを要求しています。
今回はURLが最も短かったのでiij.ad.jpを選びましたが、インストール時には最も負荷がかかってなさそうな所を選びましょう。

ダウンロード先をここから選択してください。
http://www.momonga-linux.org/download.html.ja

どうやら全サーバでミラーリングが完了しているようなので、ミラーのURLを貼っておきます。
このURLをそのまま打ってもよいでしょう。
ftp://dist.momonga-linux.org/pub/momonga/5/Everything/i686/os/
ftp://ftp.iij.ad.jp/pub/linux/momonga/5/Everything/i686/os/
ftp://ftp.kddilabs.jp/Linux/packages/momonga/5/Everything/i686/os/
ftp://ftp.nara.wide.ad.jp/pub/Linux/momonga/5/Everything/i686/os/
ftp://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/Momonga/5/Everything/i686/os/
ftp://ftp.yz.yamagata-u.ac.jp/pub/linux/momonga/5/Everything/i686/os/
ftp://distrib-coffee.ipsl.jussieu.fr/pub/linux/momonga/5/Everything/i686/os/
インストーラを起動します
momonga5_netinst6
アナコンダの起動を始めました。
GUI起動初期画面
momonga5_netinst7
これが新しいMomongaです。
といっても前バージョンのをあまり覚えてませんが。
ネットワークの設定画面
momonga5_netinst8
ネットワーク設定です。
おそらくこの設定はインストール後も引き継がれるのでは無いでしょうか。

さっきしたような気がしないでもありませんが、これはまた別の設定も入っているので構わず次へ行きます。
タイムゾーンの設定画面
momonga5_netinst9
タイムゾーンの選択です。
日本に住んでいるのでアジア/東京を選びました。
rootの設定画面
momonga5_netinst10
インストール後にrootが使うパスワードです。
rootにログインできないと後々困るので、自分に覚え易く、他人に覚えづらいものを使いましょう。

生年月日とかはもちろんダメです。
パーティションの
自動・手動設定切り替え画面
momonga5_netinst11
パーティションの設定です。
特に何も考えないでインストールしたい場合は、任せってしまってよいでしょう。
一番下のチェックボックスにチェックしておけば、自動して、それを自分で再度弄るということもできます。

私は特に何も考えてないので、自分で弄ることにしました。
カスタムまたは再構築した時に
現れる画面
momonga5_netinst12

スワップ領域作成設定
momonga5_netinst13

ルートパーティション作成画面
momonga5_netinst14

こんな感じになりました
momonga5_netinst15
パーティションを設定しなければならないので

一、新規ボタンを押して
二、スワップ領域を作って
三、ルートディレクトリに最大容量あてた
四、図が4枚目になりました

スワップ領域の容量については最近議論がなされて いるようです。
もしかしたら今後は使われなくなるかも知れないですね。
ネットインストールなので、インストール時にメモリが足りなくなって止まるのも困るので回は3倍にしましたが、通常は2倍が最適のようです。

ちなみに/bootや/homeなどは分けた方がいいですが、分からない方はスワップとルートだけに分けて必要が出てきたら分けるようにしたらよいでしょう。

また非常事態用に5Gぐらい空けておくとよいかも知れません。
起動できなくなった時に新たにLinuxを入れればレスキューが楽になるでしょう。
HDDのフォーマットを始めます画面
momonga5_netinst16
HDDを本当にフォーマットしてもいいのでしょうか、と確認のメッセージが出ます。
ここで変更を選ぶと指定したパーティション領域がフォーマットされ、その部分のデータが消えます。
バックアップが済んでいない場合はバックアップをしてしまいましょう。
ブートローダ設定画面
momonga5_netinst17
ブートローダをどこにインストールするかになります。
デュアルブートしていてMBM などを入れている場合は「デバイスの変更」ボタンを押してMBRでは無く、パーティションの先頭のPBRへインストールさせましょう。

PBRへのインストール後に別のMBRのブートローダを変更させても平気です。
インストール情報収集画面
momonga5_netinst18

インストール基本設定画面
momonga5_netinst19
インストール情報をまとめています。

今回は軽量インストールなので、オフィスは入れない事にします。

欲しい場合は後で、パッケージの追加でOpenOffice.orgなどを追加してください。

またそのままインストールを始めてしまうとGNOMEやKDEが入ってしまうのでカスタマイズして入れないようにします、軽量インストールなので。
パッケージ群の選択
momonga5_netinst20
軽量インストールなのでXFCE以外はチェックを外します。

他のパッケージ群は特に膨大な数とも思えないので外さない事にしました。
パッケージの依存関係を確認
momonga5_netinst22
yumでもこういうのありますね。
インストールするパッケージに付随する必要なパッケージを探索してます。
インストール直前画面
momonga5_netinst23
インストール時間の中で、この時間が一番よく分からない時間でした。
かかる時間は15分から大きく前後ぐらいでしょうか。
インストール画面
momonga5_netinst24
これが最後となります。

インストール画面です。
通信量の観測から
ダウンロード→インストール
ダウンロード→インストール
の繰り返しをしているようでした。

多分2時間~3時間ぐらいかかったようです。
再起動催促画面
momonga5_netinst25
これでインストールが終わりました。

次回は初期起動です。

 これでHDDへのインストールは終わりです。
 初めての起動や、その後のパッケージの追加方法などはその2 を確認ください。

追記.2008-10-26(日)
画像が見づらかったので、画像にタイトルをつけたり色々修正。

Momonga Linux 5 のインストール(一覧)

 Momonga Projectは前回の教訓からか配布イメージを刷新し単純化しました。
 配布されたのはDVDイメージとCDイメージの二つだけです。

 画期的な配布スタイルとなりましたが、かえってインストールにつまづいてしまうかも知れません。
 そんな時のための輔佐するようなエントリー群を用意しました。

 各エントリーは以下のようになっています。

・Momonga Linux 5を通常(DVD)インストール [1] [2]
・Momonga Linux 5を軽量(CD通常)インストール [1] [2]
・Momonga Linux 5でCDから最軽量LAMP構築(おまけ) [1] [2]


 DVDイメージとCDイメージのどちらが良いのでしょうか。
 特徴として、DVDイメージは基本的なパッケージがほとんど組み込まれている代わりに非常に容量が重く、
 CDイメージは約100MBと非常に軽い代わりに、必ずネットインストールしなければなりません。

 DVDドライブがあるならばDVDイメージの方が楽でしょう。


☆現在の進行状況(この部分は進行状況により随時記述が変わります)
 2008/12/30(火)
 作業まで年越しせずに済んでよかった。



 余談ですが今回の更新に関係のある情報をピックアップしました。

 公式やニュースの情報を元に書いていますが、インストールしたりして気付いた点などがあれば、そちらも記述していきます。
 公式やニュース、情報の引用元のURLは最下部の「参考」へまとめてあります、気になる方はそちらをご覧ください。

更新部分 その影響
upstart の採用 起動の並列化により高速起動
PackageKitの採用 Momonga4で採用していたパッケージ管理ツール「pirut」が使えなくなりました
Kernel 2.6.26を採用 ミニノートのサポートを追加・改善
ポートマルチプライアの対応
KVM疑似仮想化機構
Gnome2.22.3を採用 リモートデスクトップをvinoからvinagre(ビネガー)へ変更
CheeseというWebカメラ撮影支援ソフトの追加
Flashデコーダにswfdec-gnomeを採用
KDE4.1を採用 KDE3->4への更新内容は枚挙に暇がないのでこちらの記事を確認ください。
記事1  記事2
配布イメージの単純化 前バージョン とは異なり今バージョン は配布イメージが単純化されてます。
7つが二つ、というのは随分楽な選択になりました。
XFSでインストール可 Anacondaにてインストール中、HDDをフォーマットする際にXFSの項目を確認(Momonga4時にはありませんでした。)


参考.
http://developer.momonga-linux.org/wiki/?Momonga+Llinux+5+Release+Note
http://slashdot.jp/linux/08/07/16/0533245.shtml