感染症にかかって命を落してしまう場合があります。
このウイルスや菌などの病気の元になってしまうものが
鳥さんの生活環境の中で個体間で移動(増えて)してしまう場合があります。
ロストになってしまった子や、まったく通院経験の無い鳥さんだと
特に注意をする必要があります。
これに対応した管理者(飼い主)の行動を
防疫(飼っている子が感染症にならないようにする)
検疫(新しく来た子を隔離して病気の有無を確認する)
と言います。(だいたいの表現です)
「防疫」は日頃から飼い主さんが気をつければ済みますが
「検疫」の方が実に厄介で
これが有る故に保護の行動の限界が大きく下がってしまう場合もあります。
関わる鳥さんたちの数が多ければ多いほどこれは不利となり、
少なければ少ないほど有利となります。
さて検疫とはどうなんでしょうか?
先住の小鳥さんがいるおうちに
緊急で保護された鳥さんを入れる事になりました。という場合

「はいわかりました」とそのまま入れてしまうと

先住の子に保護の子の病気がうつってしまう危険性があります。
最悪の場合は2羽とも亡くなってしまう可能性もあります。
それでしたら隔離をしましょう という事になりますが

鳥さんそれぞれに一部屋ずつとすると、ある程度の隔離は出来ます。
ただしこれは、ある程度素性のわかっている子を新たに迎え入れた場合のみに有効で、
経歴不明(感染症の陰性・健康状態が確認できていない)の場合は
もう少し強く隔離を行わないと先住の子が感染してしまう可能性もあります。
ではもっと強く隔離をしてみましょう
という事で

①部屋が完全に分けてある
②隔離室は単独で換気を行い、先住室との空気を建物側で混ざらないようにする
③保護鳥の隔離室でのお世話の後に、都度都度シャワーを浴びる
(お世話した人の身体の洗浄)
④「空気の流れ」に留意して、隔離室側を風下とする
と、ここまでやる必要があります。
この「個体ごとの強い隔離」を行うのが大変で、
個人の方の飼い主さん(自宅で鳥を飼育している)宅では
隔離数(保護可能数)にも限界があるはずです。
では、ぴいちゃん工房宅での隔離作戦は?
我が家は普通の団地(マンション)で、団地ですので南北方向になんとなく長くなっています。
※「陰圧室」ってどんなもの?

こういうイメージを持っていただくかとよいかと思います。
①隣の部屋から狭い通路[A]で空気を吸って
②こちらの部屋から大きく排気[B](換気扇等)すると
お隣の部屋より鳥かごのある部屋の方が気圧がほんの少し低くなり
一方通行の空気の流れとなってお花の部屋に空気が戻らなくなります。
もしうちで保護した子の緊急お預りが発生した場合は
お風呂場での隔離検疫を考えています。

団地仕様のユニットバスですが、奥の方(浴槽の上)に換気扇がありますので
ここより常時排気とします。
シャワーカーテンで洗い場と区切りますので、
保護の子のお世話の後はシャワーを浴びて退出となります。
こちらが家全体での隔離のイメージです。

ぴいちゃんの部屋から廊下への室内扉は常時閉め。
ここで隔離を行い、隔離室となっているお風呂場が最も風下になるように計画を立てています。
さて、実際にできるかな?
うちでは、どんなに頑張っても現状で可能な検疫は一羽(一組)までです。
では、これ以上に緊急の保護が必要となった場合、
どうしましょう?
(さてどうしましょう)
増えちゃった
飼えなくなった は

やめましょうなんでち(・▽・;)
(==;)