No.365 情報提示とその省略のさじ加減 | ポコダン モンスター採点図鑑

ポコダン モンスター採点図鑑

ポコロンダンジョンズに登場するモンスターは数多く存在します。その中でも限界突破が可能な星7のキャラを中心として評価、解説していきます。記事内各項目の見方などについては『テーマ』→『はじめに』よりご確認ください。

 
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 ちょうどいいので、今日の更新に引き続きバハムートさんにご登場願おう。

 新しくなったモンスター図鑑のUI、実は以前にはあったいくつかの表記が無くなっている。それが『HP』『攻撃力』『運気』である。

 正確には無くなったのではなく省略され、❤とか🗡️とか🍀とかになった。

 もちろんこの表記でも言わんとすることは分かる。しかし、スキルテキストは相変わらず『HP』であり『攻撃力』の表記だし、その都度❤→HPへと脳内で変換する必要がある。
 そこまでしてスペースを節約せねばならなかったのだろうか、という思いは残る。

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 また、最近ではクエストにおいても情報提示がなされないケースが増えている。今回のブレポコでいえば、例えばやけどエリアなどそうだろうか。そもそもそんな名前で合ってるだろうか、そこからして心配である。

 要は踏むと一定のダメージを受けるエリアな訳だが、このダメージ量については雰囲気すら全く提示されない。踏んで倒れて初めて実感出来るわけである。 

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 これが毒やけどのような『基本的に効果が一定であり、その内容はヘルプからも確認できる』ようなものであれば、省略してしまうのがいいだろう。その方が情報がスッキリする。

 しかし、前回のクエストでは1マス20%の固定ダメージ、次のクエストでは33%の固定ダメージ、ではなぞる前に思考する意味が無くなる。どうやっても分からない、大中小など大雑把な危険度すら分からないから、一度ダメージを受けてダメならやり直すことで初めて考える意味が出てくる。

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 この危険度の提示は一部ギミックには取り入れられている。爆弾ポコロンやメテオなどは明確に威力の差があることを提示してくれる。もちろんその厳密な値は分からないが、これだけでも踏む踏まないだとか終点選択の判断材料となり得るのだ。

 即死級のギミックや攻撃がアクセントとなり、面白さに繋がっている例はいくらでもあるが、それらによる初見殺し行為自体が面白さになっている例は申し訳ないがあまり聞いたことがない。流石に0ではなかろうが、圧倒的に少数派であろうことは想像に難くない。

 であれば、厳密な値ではなくとも各種ギミックや効果が不定の特殊要素については、その危険度を何らかの形で明示する方が望ましいのではないだろうか。

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 以前触れた、各種ギミックの効果や持続ターンがまるで分からない問題も併せ、今フィールドにあるものについての情報提示を出来るUIこそ求められているように思われる。

 盤面の空きスペース長押しは足元ポコロンの表示になっている。なら、フィールド効果の表示スペースはどうだろう。あそこをフィールド効果表示含め、現在の盤面にある効果の表示が行えるボタンに出来ないものだろうか。

 そうすれば『途中召喚される障害物扱いなのでクエスト情報には載らないし、クエスト中も長押しで確認できないため、その周りに展開された状態異常エリアの詳細が分からないニンフレプリカ』なんてものもなくなると思うのだが。

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 なんでもかんでも懇切丁寧な情報提示が必要なわけではない。必要に応じて、適切な省略がなされる方が快適になるのも確かである。しかし、現状はそうではない。示されるべきものも伏せられているせいで、考えるより前に踏み抜け、ダメならやり直せという雑なプレイを推奨させられている。

 なぞるRPGであり、パズルでもあるというのなら、情報提示の扱いやさじ加減というのは極めて慎重なもののはず。開発部案件ももちろん大切なのだが、こういうパズルとしてのクオリティアップも目指してもらいたいものである。考える楽しさを、もっと。