No.348 平等化と個性 | ポコダン モンスター採点図鑑

ポコダン モンスター採点図鑑

ポコロンダンジョンズに登場するモンスターは数多く存在します。その中でも限界突破が可能な星7のキャラを中心として評価、解説していきます。記事内各項目の見方などについては『テーマ』→『はじめに』よりご確認ください。

 ブレポコハスター編と共にヴォルヴァドスとカグツチの実装となったポコダン。


 両者はいずれも強力ですが、そのスキルデザインの方向性は全く異なっています。


 カグツチはいわばヤクモの色違い。雷にティアマットがいるので3色目ですかね。間違いなく強いし、いわば活躍の約束されたような性能になっています。


 対するヴォルヴァドスは間違いなく個性の塊。属性相性LSとかそういうところは抑えつつも、どのレジェンドとも違う良さがASを中心に見いだせるキャラになっています。


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 この色違い。属性とわずかな差異を残して基本設計思想をコピーしたキャラ群。古くはエーテル以降、強キャラとされるものにはついて回る存在でした。色違いが出ることこそ一流の証拠、みたいな雰囲気すらあります。


 これは、エーテルのあまりの強さが発端ともいえます。感覚として、今の星6までのキャラ達の中に1人エーテルがいる環境を思い浮かべてもいいかも。そのくらい、登場当時突出した存在でした。


 そのため、属性相性を無視してすべて水でやった方が早い、安定する。そんな事態に発展。それが原因で様々な変化がポコダンにおきます。


 例えば属性縛りクエストの増加。フィンブルの頃にはなかった30階の属性縛り。それが今では30階に限らずあちこちで見られるようになりました。

 他にはダメージ計算式そのものの変更。他のアプリを見渡しても、まずない措置です。これにより、有利属性でない場合の減衰ぶりは凄まじいものに。有利以外は全部不利、の始まりです。 

 そして、それでも水優勢だったものを緩和したのが色違いの登場。エーテルじゃなくても良くなるよう、各属性の均衡を図るべくシンラやイヴ、セツナが配置。これにより水一強の時代は終わりました。


 以降、強いキャラは色違いを産みます。お兄様からまどほむやギャラクシー。ダマスカスからコハクやジャッジメント。ガーンディーヴァからセツナエーテルやリヴァイアサン。


 特定の属性が突出しすぎないよう、調整されてきて今があるわけです。


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 しかし、この方法にも弊害はあります。


 各属性の没個性化です。


 属性が違うだけでやってることは同じ編成も組めるようになりました。イヴ、ガーンディーヴァ、ティアマット、コハクと雷で組んでも、シンラ、ゼロインフィニティ、ヤクモ、ダマスカスと森で組んでも大差はありません。


 また、色違いを過剰に求めてしまう風潮も出てきます。最近で顕著なのは煉獄さんでしょうか。コラボの度に雷煉獄、森煉獄の登場を勝手に期待され、違えば何故か非難さえされてしまうことも。


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 こういう風潮にあって、レジェンドの存在は一際異彩を放っています。


 クタニドはASこそ後に色違いを産んでしまいましたが、ビットのオリュクス、特異な連撃機能のヒュプノス、無制限追撃のヴォルヴァドスと、どれもこれも個性的。


 ASひとつの発表で、こんなにワクワク出来るのはブレポコの良さだな、とさえ思います。


 こういう差が、やがて属性そのものの個性になり、使う楽しみをもたらすような違いに繋がっていくといいな、と個人的には考えています。


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 過度の一極集中を防ぐためにも、ある程度の平等化は必要でしょう。しかし、レジェンドのような“最初”を切り開くキャラの存在はポコダンの発展のために間違いなく必要です。


 どちらかだけでない、バランスのよい追加、発展が続くことを願っています。