－「教師の仕事はもう嫌だ」と思った時に読むブログ－
こんにちは！
「人生は、そして運命は、自分で作り出すことができる」
－日本から教師の自殺・うつ・過労死をなくす活動家－
教職歴２５年、教師の転職コンサルタント／教師専門のキャリア・コーチ藤井秀一です。
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コロナ禍のあと、ちょっと増えたかな ・・・ と思っているご相談内容があります。
どのようなお話かというと、こんな第一声が共通するご相談です。
「私、授業が下手なんです、どうしたらいいですか？」
ご相談くださる方々は、どなたも例外なくまじめで責任感が強い先生方。
生徒への愛情も強く感じられます。
ところがそうした性格だからこそ、「完成度の高い授業」 をめざしているようでした。
ですから私は、その都度、こう答えるようにしています。
「授業の完成度を高めようと考えるのは、もうやめてください」
一つには、その先生ご自身の、あやまった自己嫌悪や自己否定を恐れるから。
しかし、実はもう一つ、大切な意識転換の要素が必要だと判断するからでもあります。
「授業は生徒と共に、対話の中で組み立てていくものですよ」
このお話をすると、どなたも 「意外だ」 というような表情になります。
ご自分が提供できる 「完璧な授業」 をめざしてきたためなのでしょう。
ただ、それでは一方通行の映像教材のような授業にもなりがちです。
生徒の立場としては、「自ら授業に参加する」 意識になりにくい場面が多くなります。
そうした状況で気付いていただきたいのは・・・
「完成度を追い求めるほど授業の完成度が低下する」 という意外な現実です。
先生が一人で板書して、一人で話して、一人でまとめて終わってしまう。
もしかしたら、そうした授業になり始めてはいないでしょうか。
生徒たちから見れば・・・
「参加」 というよりは、「出席」 しているだけになってしまいますよね。
生徒が自分のパワーを使わなくても済んでいるとしたら・・・
「ただその場にいるだけ」 という、退屈な時間の使い方になってしまいます。
授業は先生と生徒、双方のキモチが合致・シンクロして進行していくものです。
単純な表現を使えば、対話コミュニケーシヨンが授業の柱 になるということですね。
生徒の中から授業進行に必要な言葉を引き出していく。
出てきた言葉を組み合わせて授業を組み立てていく。
このスタイルの確立をぜひ試してみてください。
初めは生徒も警戒するかもしれません。
指名されてしまうことへの警戒心ですね。
でも、そのうち 「自分も授業を作る一員」 との意識に変わっていきますよ。
授業では、私は生徒全体に向かってたくさん質問を投げかけます。
そうして彼らからもらった言葉を組み合わせて授業を進めてきました。
生徒のまちがいを修正するときも、いったん受け止めて対話します。
その理由を詳しく解説し、さらに正答を考えてもらうのです。
ここで 「違います！」 の一言で済ませてしまう先生は・・・
残念ではありますが、生徒から距離をとられてしまうと思います。
「せっかく考えて答えたのに、先生からシカトされた！」 となるわけですね。
今日のお話はちょっとした視点の転換に過ぎないかもしれません。
しかし、必ずと言ってよいほど授業がスムーズに進行できるようになりますよ。
生徒との対話でつくる授業・・・
ぜひ少しずつでも、チャレンジしてみてくださいね。
私は教職歴 25 年の国家資格キャリアコンサルタント。
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