2024.05.15 濱そば 辻堂店
本日の “駅そば”巡礼は3週間の無沙汰を経て、株式会社JR東日本クロスステーションが運営する “濱そば 辻堂店”さんを再訪します。
東海道本線 辻堂駅の橋上駅舎、東改札内に位置する店舗に到着して、店外に設置された同社標準仕様タッチパネル式券売機にて食券を購入し、色褪せた本来うぐいす色の小振りな暖簾を潜り入口より入店します。
店内は先客2名後客3名と適度な客入りで、見慣れた男性店員さんへ食券を渡し、立ち食いから改装された着席スペースにて暫しの待ち時間を過ごします。
此方の店舗も券売機を操作する際、既にそば・うどんと温・冷の詳細は選択済みなので、店員さんへ無言で食券を渡すだけですよ。
朝特 とろ玉たぬきつねそば 冷 ¥ 420
はやくも季節は移ろい、冷製の一杯が恋しくなる季節となりました。
ワンオペの店員さんが蕎麦を冷水で締める音が厨房より漏れ聞こえ、作業台の上で具材を盛り付ける工程を拝見し乍ら待ち時間を過ごしましょう。
茹で置き蕎麦を提供する店舗として適切な待ち時間で、提供カウンターより商品名でコールされ、セルフで自席へ引き取り着深皿、御対麺と相成ります。
“とろ玉たぬきつねそば“ の外観は、冷やされた樹脂製の漆黒の広口深皿に蕎麦汁が張られ、煌めく茹で置き蕎麦が麺線をくねらせ平臥し、温泉玉子、揚げ玉、油揚げ、薬味長葱と山葵が器の縁に添えられています。
器まで冷やされた広口深皿から、先ずは冷水で〆られた茹で置き蕎麦に、山葵をチョンと乗せて手繰ると、麺のコシは皆無ですが温製の蕎麦より歯応えを感じられ、”駅そば” としての水準はクリアする出来栄えです。
お次に温泉玉子を崩して全ての具材に天地返しをかまして、茹で置き蕎麦に纏わせて手繰ると、蕎麦汁の塩味と甘味に玉子のコクが加味されて、一時の涼を具現化する美味しさですわ。
本日も “駅そば” を頂ける幸せに感謝します。
御馳走様でした。
六弐-弐〇弐四
”駅そば” 備忘録
天ぷら・かき揚げと、名称は様々ですが、王道メニューな “かき揚げそば” 温製における各店の単価設定と、麺の種類を記載しました。
電鉄系、大手資本系、独立系の “駅そば” が、群雄割拠し熾烈な攻防を繰り広げており、目が離せません。笑々 (厳密には ”駅そば“ とは言えないものや、現在の単価設定と異なっておりましても御容赦下さい。)
原油や食材の価格高騰の影響により2021年から2022年にかけて、“駅そば” 界へも価格改定の嵐が激しく吹き荒れました。
更に継続的な価格高騰を理由として、2022年には年間2度の価格改定を行う店舗も現れ、悲しき哉急激にCPが悪化しています。
そして2023年も年初から価格改定が継続されています。
......................................................................
茹で置き蕎麦提供店
日栄軒 ¥420 ⇒ ¥ 470(2022.10)
¥470 ⇒ ¥ 500(2023.10)
¥500 ⇒ ¥ 520(2024.03)
心 ¥500(冷凍麺2024.04)
どん八 生麦店 ¥500(冷凍麺2024.05)
田上(座間市) ¥500(2024.05)
雷神 ¥480(冷凍麺 2023.10)
丸川食堂 ¥470 (2024.03閉店)
濱そば ¥410 ⇒ ¥420(2022.03)
¥420 ⇒ ¥440(2022.09)
¥440 ⇒ ¥470(2023.06)
大船軒 ¥390 ⇒ ¥400(2022.03)
¥400 ⇒ ¥420(2022.09)
¥420 ⇒ ¥470(2023.06)
(2024.03 大船軒最後の本郷台店閉店)そば八(厚木市) ¥ 470(2024.05)
川村屋 ¥390 ⇒ ¥410(2022.04)
¥410 ⇒ ¥420(2022.08)
(2023.03 閉店)
(2023.09 再開店)
¥420 ⇒ ¥460
(2024年価格据置確認)
鈴一 ¥380 ⇒ ¥400(2022.02)
¥400 ⇒ ¥430(2022.07)
¥430 ⇒ ¥450(2023.07)
¥450 ⇒ ¥460(2024.01)
なか卯 ¥450(冷凍饂飩)
(2022.07メニュー落ち)
五味酉 ¥400 ⇒ ¥450(2022.10)
(2023.01 閉店)
相州そば ¥390 ⇒ ¥420(2022.05)
¥420 ⇒ ¥450
(2023.09確認)
新月 ¥390 ⇒ ¥420(2021.12)
(2024.05価格据置確認)
ういーん ¥350 ⇒ ¥380(2022.11)
(2023.05休業後に閉店)
ごん兵衛 ¥280 ⇒ ¥300(2023.07)