2024.02.28 濱そば 辻堂店
本日も株式会社JR東日本クロスステーションが運営する “駅そば” を巡礼しております。
東海道本線 辻堂駅で下車して、東改札の店舗へ到着し店外に設置された、同社標準仕様の新型タッチパネル式券売機にて食券を購入して、色褪せた本来黄緑色の小振りな暖簾を潜り入口より入店します。
朝得 とろ玉 たぬきつねそば温 ¥ 420
本日は見慣れた男性店員さんのワンオペで、先客1名後客2名の客入りで落ち着いた雰囲気の店内です。
店員さんへは言葉を発することなく食券だけを渡し、着席スペースを確保して待ち時間を過ごします。
適切な待ち時間で提供カウンターより、店員さんに商品名でコールされ、セルフで自席へ引き取り着丼、御対麺と相成ります。
漆黒の樹脂製の器に神奈川標準仕様な醤油色の蕎麦汁が張られ、茹で置き蕎麦が妖しく其の麺線を汁の下でくねらせ平臥して、揚げ玉、油揚げ、薬味長葱、そして温泉玉子がトッピングされた丼顔で、他の “駅そば” 店では “だましあい” や“むじな”って云われる場合もありますね。
“朝得" の名の通りに、器の中の面子を鑑みると、度重なる値上げを経てすっかり高額となった他の商品と比較すると、今では高CPと言えますね。
先ずは神奈川標準仕様の蕎麦汁を啜ると、カエシの適度な甘味と塩味に、天かすの揚げ油のコクが加味され安定した出来栄えで美味しいですよ。
お次に茹で置き蕎麦を手繰ると、蕎麦のつなぎに布海苔を使用したと思しき滑りを感じ、茹で置き固有の麺が水分を吸収し過ぎ、α化したグルテンと澱粉がβ化してしまったボソボソした食感は少ないと感じますね。
更に温泉玉子に容赦なく箸を突き立て、グチャグチャに崩して蕎麦と油揚げへ纏わせて手繰ると、玉子の旨味と油揚げの大豆の香りと濃味が混じり合い満足する出来栄えですわ。
本日も “駅そば” を頂ける幸せに感謝します。
御馳走様でした。
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”駅そば” 備忘録
天ぷら・かき揚げと、名称は様々ですが、王道メニューな “かき揚げそば” 温製における各店の単価設定と、麺の種類を記載しました。
電鉄系、大手資本系、独立系の “駅そば” が、群雄割拠し熾烈な攻防を繰り広げており、目が離せません。笑々 (厳密には ”駅そば“ とは言えないものや、現在の単価設定と異なっておりましても御容赦下さい。)
原油や食材の価格高騰の影響により2021年から2022年にかけて、“駅そば” 界へも価格改定の嵐が激しく吹き荒れました。
更に継続的な価格高騰を理由として、2022年には年間2度の価格改定を行う店舗も現れ、悲しき哉急激にCPが悪化しています。
そして2023年も年初から価格改定が継続されています。
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茹で置き蕎麦提供店
日栄軒 ¥420 ⇒ ¥ 470(2022.10)
¥470 ⇒ ¥ 500(2023.10)
(2024.02価格据置確認)
雷神 ¥480(冷凍麺 2023.10)
丸川食堂 ¥470 (2023.05)
濱そば ¥410 ⇒ ¥420(2022.03)
¥420 ⇒ ¥440(2022.09)
¥440 ⇒ ¥470(2023.06)
大船軒 ¥390 ⇒ ¥400(2022.03)
¥400 ⇒ ¥420(2022.09)
¥420 ⇒ ¥470(2023.06)
川村屋 ¥390 ⇒ ¥410(2022.04)
¥410 ⇒ ¥420(2022.08)
(2023.03 閉店)
¥420 ⇒ ¥460
(2023.09 再開店)
鈴一 ¥380 ⇒ ¥400(2022.02)
¥400 ⇒ ¥430(2022.07)
¥430 ⇒ ¥450(2023.07)
¥450 ⇒ ¥460(2024.01)
なか卯 ¥450(冷凍饂飩)
(2022.07メニュー落ち)
五味酉 ¥400 ⇒ ¥450(2022.10)
(2023.01 閉店)
相州そば ¥390 ⇒ ¥420(2022.05)
¥420 ⇒ ¥450
(2023.09確認)
新月 ¥390 ⇒ ¥420(2021.12)
(2023.09価格据置確認)
ういーん ¥350 ⇒ ¥380(2022.11)
(2023.11休業中を確認)
ごん兵衛 ¥280 ⇒ ¥300(2023.07)