2024.02.15 日栄軒
本日の“駅そば”巡礼は、絶滅危惧種であるホーム飲食の灯火を堅持する“日栄軒”さんを昨年10月以来の無沙汰を経て再訪します。
私が頻繁に通える“駅そば”店の中で、ホーム飲食が出来る最後の店舗となりましたわ…
JR京浜東北線 東神奈川駅の3.4番線のホームに佇む店舗へ到着し、懐かしいボタン式の券売機で現金を使用して食券を購入します。
横浜の有名な駅そば店である“日栄軒”さん、横浜駅西口の“鈴一”さん、桜木町の“川村屋”さんは、“(有)いわた”さんから天麩羅類を仕入れていますが、“鈴一”さんの“かき揚げ”が値上げされていたので、“日栄軒”さんに於いても単価改定を想定していましたが、単価は据え置きですね。
そりゃぁ昨年10月に大幅な単価改定を行ったばかりですから。
いか天そば ¥ 520
基本である階段下に佇む店舗は入口の引戸が開け放たれて、先客1名の狭小な立ち食いカウンターへ滑り込み、OJTらしき男性店員さんへ食券を渡して、“蕎麦”をコールします。
思えば最近食券呼び出しシステムを採用する店舗が多くなり、店員さんと接する機会が減っていることを改めて認識しますわ。
茹で置き蕎麦を提供する店舗として、適切な待ち時間で店員さんよりカウンターへ配膳され、セルフで引き取り着丼、御対麺と相成ります。
本日の暗黒醤油蕎麦汁は、いつにも増して闇が深くて吸い込まれそうですね。
先ずは暗黒醤油蕎麦汁を啜ると、節の香りが個性的で旨味と酸味、カエシの塩味と甘味が効いた美味しい蕎麦汁で、老舗駅そばの実力を遺憾無く発揮していますわ。
お次に茹で置き蕎麦を手繰ると、蕎麦汁を纏い間違えの無い出来栄えで、“(有)いわた”さんの“いか天”も安定した美味しさです。
本日もホーム飲食の “駅そば” を頂ける幸せに感謝します。
御馳走様でした。
壱八-弐〇弐四
”駅そば” 備忘録
天ぷら・かき揚げと、名称は様々ですが、王道メニューな “かき揚げそば” 温製における各店の単価設定と、麺の種類を記載しました。
電鉄系、大手資本系、独立系の “駅そば” が、群雄割拠し熾烈な攻防を繰り広げており、目が離せません。笑々 (厳密には ”駅そば“ とは言えないものや、現在の単価設定と異なっておりましても御容赦下さい。)
原油や食材の価格高騰の影響により2021年から2022年にかけて、“駅そば” 界へも価格改定の嵐が激しく吹き荒れました。
更に継続的な価格高騰を理由として、2022年には年間2度の価格改定を行う店舗も現れ、悲しき哉急激にCPが悪化しています。
そして2023年も年初から価格改定が継続されています。
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茹で置き蕎麦提供店
日栄軒 ¥420 ⇒ ¥ 470(2022.10)
¥470 ⇒ ¥ 500(2023.10)
(2024.02価格据置確認)
雷神 ¥480(冷凍麺 2023.10)
丸川食堂 ¥470 (2023.05)
濱そば ¥410 ⇒ ¥420(2022.03)
¥420 ⇒ ¥440(2022.09)
¥440 ⇒ ¥470(2023.06)
大船軒 ¥390 ⇒ ¥400(2022.03)
¥400 ⇒ ¥420(2022.09)
¥420 ⇒ ¥470(2023.06)
川村屋 ¥390 ⇒ ¥410(2022.04)
¥410 ⇒ ¥420(2022.08)
(2023.03 閉店)
¥420 ⇒ ¥460
(2023.09 再開店)
鈴一 ¥380 ⇒ ¥400(2022.02)
¥400 ⇒ ¥430(2022.07)
¥430 ⇒ ¥450(2023.07)
¥450 ⇒ ¥460(2024.01)
なか卯 ¥450(冷凍饂飩)
(2022.07メニュー落ち)
五味酉 ¥400 ⇒ ¥450(2022.10)
(2023.01 閉店)
相州そば ¥390 ⇒ ¥420(2022.05)
¥420 ⇒ ¥450
(2023.09確認)
新月 ¥390 ⇒ ¥420(2021.12)
(2023.09価格据置確認)
ういーん ¥350 ⇒ ¥380(2022.11)
(2023.11休業中を確認)
ごん兵衛 ¥280 ⇒ ¥300(2023.07)