2024.01.22きそば 鈴一
本日は久方振りに巨大ターミナル横浜駅の西口五番街入口に位置する、昭和47年創業の老舗立ち食いそば屋、“きそば 鈴一” さんを再訪し“駅そば” 巡礼とします。
此方は茹で置き麺を再加熱して提供する“駅そば”の基本を踏襲する形態ですが、予め再加熱した麺を造り置きする麺の数量が、いつの頃からか過剰になり、品質の低下を招き足が遠のいていましが、その後の現場をパトロールがてら巡礼しますよ。
相鉄口付近の雑踏をすり抜けて店舗に到着すると、カウンター席は先客で埋まっていますが、路麺の立ち食いスペースには余裕があります。
店外の2台設置された券売機の内、交通系ICカード対応券売機と対峙すると違和感を感じますが、そのまま食券を購入して藍色の暖簾を潜りベテラン店員さんへ渡します。
玉子きしめん ¥ 410
本日も蕎麦の他に、うどん と きしめん も予め再加熱され丼に入れられてスタンバイしております。
ベテラン店員さんの連携された光速オペにより、約10秒の待ち時間で提供カウンターへ配膳され着丼、路麺の立ち食いスペースへセルフで引き取り御対麺と相成ります。
暗黒醤油蕎麦汁が張られた器の底にくっついた状態の きしめん が見て取れ、恐らく本日も残念乍ら品質は改善されていませんね…
先ずは暗黒醤油蕎麦汁を啜り節の風味を楽しんだ後、再加熱した麺を過剰に造り置きしたため、器の底に麺同士がくっついた状態を、蕎麦汁の助力を得て解す様に掻き混ぜます。
漸く麺が解れた頃に手繰ると、ピロピロ柔らかきしめんの食感がユニークで美味しいですが、過剰に再加熱された麺は時間の経過と共に冷めているので、蕎麦汁への温度低下を招いていますわ。
お次に真白い雲を纏った朧月に、容赦無く箸を突き立てグチャグチャに崩して麺に纏わせて手繰ると、玉子のコクとカエシの塩味と甘味が重なり間違え無い出来栄えですね。
本日選択した一杯には品質の改善は見られません、恐らくベテラン店員さん達がオペの負荷軽減のため、品質の低下も構わずに行っているのでしょう。ちょっと前にはこんなこと無かったですが、今はかまびすしく私語を炸裂させる店員さん達ならば、然もありなんですよ…
そして券売機と対峙した際に感じた違和感は、“駅そば” 王道メニューである“かき揚げそば” の単価改定であると判明します。
“鈴一”さんの天ぷら類は、“(有)いわた” さんより納入されますが、単品の天ぷらが¥ 100 から ¥ 110へと単価改定され、故に“かき揚げそば” が ¥ 450から ¥ 460へと改定されています。
他の商品に単価改定は影響せずに、“かき揚げ” のみが改定されました。今後“(有)いわた” さんが納入する他の立ち食いそば屋への注視も怠ってはなりませんね。
本日も “駅そば” を頂ける幸せに感謝します。
御馳走様でした。
〇七-弐〇弐四
”駅そば” 備忘録
天ぷら・かき揚げと、名称は様々ですが、王道メニューな “かき揚げそば” 温製における各店の単価設定と、麺の種類を記載しました。
電鉄系、大手資本系、独立系の “駅そば” が、群雄割拠し熾烈な攻防を繰り広げており、目が離せません。笑々 (厳密には ”駅そば“ とは言えないものや、現在の単価設定と異なっておりましても御容赦下さい。)
原油や食材の価格高騰の影響により2021年から2022年にかけて、“駅そば” 界へも価格改定の嵐が激しく吹き荒れました。
更に継続的な価格高騰を理由として、2022年には年間2度の価格改定を行う店舗も現れ、悲しき哉急激にCPが悪化しています。
そして2023年も年初から価格改定が継続されています。
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茹で置き蕎麦提供店
日栄軒 ¥420 ⇒ ¥ 470(2022.10)
¥470 ⇒ ¥ 500(2023.10)
雷神 ¥480(冷凍麺 2023.10)
丸川食堂 ¥470 (2023.05)
濱そば ¥410 ⇒ ¥420(2022.03)
¥420 ⇒ ¥440(2022.09)
¥440 ⇒ ¥470(2023.06)
大船軒 ¥390 ⇒ ¥400(2022.03)
¥400 ⇒ ¥420(2022.09)
¥420 ⇒ ¥470(2023.06)
川村屋 ¥390 ⇒ ¥410(2022.04)
¥410 ⇒ ¥420(2022.08)
(2023.03 閉店)
¥420 ⇒ ¥460
(2023.09 再開店)
鈴一 ¥380 ⇒ ¥400(2022.02)
¥400 ⇒ ¥430(2022.07)
¥430 ⇒ ¥450(2023.07)
¥450 ⇒ ¥460(2024.01)
なか卯 ¥450(冷凍饂飩)
(2022.07メニュー落ち)
五味酉 ¥400 ⇒ ¥450(2022.10)
(2023.01 閉店)
相州そば ¥390 ⇒ ¥420(2022.05)
¥420 ⇒ ¥450
(2023.09確認)
新月 ¥390 ⇒ ¥420(2021.12)
(2023.09価格据置確認)
ういーん ¥350 ⇒ ¥380(2022.11)
(2023.11休業中を確認)
ごん兵衛 ¥280 ⇒ ¥300(2023.07)