2023.11.27 伊勢屋

 此方の立地では狭義には “市場メシ” と呼べませんが、広義に捕まえ本日も “市場メシ” として巡礼します。


此方は東海道本線 辻堂駅南口より徒歩3分の地に位置し、地元では魚料理で一目置かれる酒場で、推しである鮪を求めてランチタイムに初訪します。

口開け早々に営業中の表示を確認して、入口自動扉より入店すると、ホール係の女性店員さんが大型相席カウンターへ案内してくれ腰を下ろします。


ポットに入った “ほうじ茶” を持って来てくれた店員さんへ、既に心に決めていた商品を口頭注文します。


本まぐろ丼 ¥ 1,900



此方も最近単価改定を実施したのでしょう、

“本まぐろ丼” は¥ 1,700 ⇒ ¥ 1,900へと値上げされています。

待ち時間に店内を拝見すると、ホール係に女性店員さん2名、厨房に男性が複数居り、先客はテーブル席に4名と、大型相席カウンターに2名の客入りです。


“まぐろ丼” はシンプルな調理工程故に、先客が注文した揚げ物料理よりも早く、店員さんにより配膳され着桶、初対面と相成ります。


富士型ちらし寿司桶には、分厚く切り出された赤身と、多少脂が乗った部位の赤いダイヤの2種が酢飯(シャリ)の上に鎮座して、大葉と刻み海苔、そして山葵が添えられ、サニーレタスのサラダ、切干し大根と香の物、岩海苔の味噌汁が脇を固める布陣ですね。


先ずは風味豊かな岩海苔の味噌汁を啜り、鮪を迎え入れる準備を整えて、醤油に山葵を溶かして丼汁の如く鮪に廻し掛け一切れ摘むと、ねっとりと吸い付くような肌理細かい口当たり、分厚く切り出された故に弾力ある食感で、固有の酸味と旨味が口中に拡がり本鮪の旨さを実感させられます。


お次に酢飯(シャリ)と共に、正しく柵取りされた柵から、筋目に対して交差する逆目に切り出され、多少脂が乗った部位の切り身を頬張ると、筋も気にならず脂の甘味と酢の効き具合が見事に調和して、旨さ炸裂ですよ。


辻堂に於ける魚料理に関する高評価に違わぬ美味しさで、流石の実力は横浜の “市場メシ” と比較しても、人後に落ちるものではありません。


本日も “市場メシ” を頂ける幸せに感謝しますわ。

御馳走様でした。

46-2023