2023.06.17 横浜魚市場卸協同組合 厚生食堂 / 横浜市中央卸売市場本場 水産物部 スロープ下

 本日の “市場メシ” は、横浜中央市場 水産物部に位置する “厚生食堂” さんを、久方振りに巡礼します。


常と変わらず水産物部の買出人駐車場入口で守衛さんへ関連棟へ行く旨を伝え、守衛室で入場証を取得し掲示後、足早にスロープ下の店舗へ向かいます。


テントスペースの客席を抜けて店舗へ到着すると、ランチタイム終盤の繁忙時故に配膳を待つ先客数名の混雑振りで、店舗へ入店して御主人へ “中トロ鮪鉄火丼” を口頭注文すると、申し訳なさそうに “終了しました” と返答され、即座に次善の “市場メシ“ を注文します。



鮪鉄火丼 ¥ 1,000



本日はランチタイムの終盤に、市場へ到着すると云う遅参をしでかした故に、お目当ての品の欠品に遭遇するも我慢するしかありません。


実は本日、都筑区仲町台の “まぐろや” さんを初訪しましたが、店外待ち客の列に恐れを為して諦め、急遽首都高横浜北線で横浜中央市場へ向かいました。まぐろや“ さんはいずれリベンジを果たさなければなりませんね。


待ち時間を客席で過ごしますが、テント下の環境がそろそろ厳しい本日の気温で、先客への配膳が済み漸く御主人より商品名でコールされた、会計を済ませてセルフで引取り客席の丸椅子へ運んで着丼です。


内側が白磁で外側が藍色の器には、鮮紅色と赤身の鮪が敷き詰められ、烏賊と浅利、大葉が添えられた丼顔ですが、近年の価格高騰の影響により脇を固める面子は柴漬けだけとなり、絵面の寂しさを禁じ得ません。


先ずは鮪の種類は目鉢鮪と思しき鮮紅色の切り身を摘むと、筋目に対して交差する逆目に切り出され、筋はありますが気になりません。


お次に醤油に山葵を溶かし丼汁の如く鮪に廻し掛け酢飯(シャリ)と共に頬張ると、酢の効かせ具合に問題はありませんが、粗熱が残っております。此方は寿司屋さんではないので、酢飯(シャリ)の塩梅に厳しいことは言えませんが、商品名を “鮪丼” へ変更して、普通の白飯を使用したら如何でしょう。


鮪の口当たりはしっとりして肌理細かく、少し柔らかいが美味しいですわ。

願わくば鮪の切り身を、もっと厚めに切り出して、鮪自体をパンチが効いた食感にすれば、更にブラッシュアップした鉄火丼となりますがね。


鮪と酢飯(シャリ)を頬張り、本日も “市場メシ” を頂ける幸せに感謝しますわ。

御馳走様でした。

34-2023