2019.11.09 唐桃軒 

 JR関内駅 CERTE 6F 関内ラーメン横丁に2018年移転なさった此方を初訪します。

移転前の伊勢佐木モールでの営業時より、チャーシューの定評は既知でしたが、本日実食と相成ります。

ランチタイムに店舗に到着し、入口に設置された交通系ICカード非対応の旧式券売機で食券を購入します。

此方の指向を示唆する、左上ボタンは、手作りチャーシューを謳う同店に相応しい商品ですね。

醤油 チャーシュー麵 ¥ 1,100

思いの外こじんまりした店内は、L字形カウンターとテーブル席から成り、カウンターに着席し店員さんへ食券を渡します。

その際に麺の茹で加減、味の好みは問われません。

女性店員さん2名体制で、先客2名、後客5名と、落ち着いた雰囲気の店内ですね。

客席よりも一段高く位置する厨房のため、眼前の店員さんの手元は拝見出来ませんが、注文毎にチャーシューを切り出す様子が伺えます。

厨房のストーブには、スープを焚き出す寸胴と、麺茹で用の大型中華鍋が設置され、麺茹では鍋一杯に泳がせたストレート細麺を、平ザルを使用した湯切りと盛付けを経て、調理担当とは別の店員さんにより配膳され着丼、御対麺と相成ります。

若干雑な盛付けの印象ある外観は、油分の少ない澄んだ醤油スープ、ストレート細麺、支那竹、小判板海苔、薬味長葱、そして部位は肩ロースと思われる煮豚タイプのチャーシュー3枚から構成される一杯ですね。

先ずはスープを啜ると、鶏ガラと香味野菜をベースに程良いカエシと、生姜の香りが織りなす昭和感溢れる醤油スープです。

お次に中加水ストレート細麺を手繰ると、ジャストな茹で加減で、しなやかながらも、しっかりとしたコシと歯応えを有し、美味しいですね。

厚めに切り出されたチャーシューは、肉部と脂身のバランスが良く、口に含むとホロホロ崩れる程に柔らかく、しっかりと煮込まれ乍らも肉の旨味と、醤油ベースの味付けがしっかりと主張し白眉ですわ。

全体的な出来栄えは、流石に完成された感のある一杯ですが、単価設定設定に関しては疑問を持たざるを得ません。

此方のデフォの醤油ラーメン“ ¥ 700は昨今としては安価ですが、デフォもチャーシュー1枚はトッピングされると思われ、醤油 チャーシュー麵との値差 ¥ 400手作りチャーシュー“ 2枚に相応するか否かは疑問ですわ。

更には、券売機にはトッピングとして、チャーシュー大 ¥150“ の記載もあり、モヤモヤ感は深まるばかりです。

関内駅付近の場所柄もあるでしょうが、提供される一杯自体の単価設定と、其の出来栄えのバランスが最も重要であると考えますが...

御馳走様でした。

104-2019