2019.09.29 オノミチ

  今は無き横浜家系ラーメン六角家の姉妹店な此方は、店主オノさんにより1996年に創業され現在に至る歴史あるラーメン店です。

保土ヶ谷バイパス狩場IC前のパチンコ店に併設され、駐車場が完備された此方へは、約2年振りの再訪となります。

丁度ランチタイムの入店となり、入口左手に設置された旧式な券売機にて食券を購入し、ホール係の店員さんへ食券を渡す際、好みを問われましたので全部普通をコールし、L字方のカウンター席へ促され着席します。

入店時にしっかりとした獣臭が漂うのは変わりませんね。

中盛ラーメン(1.5) ¥ 730

デフォのラーメンは、嬉しい¥ 630 と変わらぬ単価設定ですね。

ランチタイムの繁忙時とあり、先客9名、後客20名と間断無く客波が押し寄せ、店外の2卓のテーブル席は無論、店内待ちも発生する繁盛振りです。

店員さんは厨房2名、ホール1名の体制で、ホール係の店員さんが、客の好みを暗記する横浜家系伝統技能を遺憾無く発揮して厨房を差配しております。

麺茹では丸型ポットで、ほぐされた酒井製麺の平打ち麺が投入され、平ザルを使用した麺上げです。

6名分のロットでの麺茹でですが、中盛りの識別の為、丼の縁にちょこんと乗せられたほうれん草は、残念乍ら確認出来ません。

適切な待ち時間で、厨房の店員さんにより高台へ配膳され着丼です。伏せられた板海苔のオールドスタイルな盛付けも変わらず、高温で提供される一杯です。

先ずはスープを啜ると、獣臭が鼻孔へ広がり、豚骨感とカエシのバランスが図られた醤油豚骨です。

お次は酒井製麺の平打ち中太麺を手繰ると、口当たり良くもっちりとした食感ですが、デフォとしてはかなり柔めな茹で加減です。

昨今のブラッシュアップされた横浜家系ラーメンとは一線を画す、創成期を彷彿させる六角家の伝統を正しく継承する一杯ですわ。

本日も御馳走様でした。

87-2019