やっくんの事件簿ブログ

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事件、政治、歴史、などについて意外に真面目に書いてます。

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「ただ愛されないものだけが憎むのだ。愛されない者と血の通わぬ者が」―『チャップリンの独裁者』より

 

 

第二次世界大戦当時、ドイツの独裁者であったアドルフ・ヒットラーを風刺した映画が公開されました。

 

当時日本はドイツと同盟を組んでいたので戦後の公開になった。

 

2014年、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の風刺映画「ザ・インタビュー」がアメリカで公開され話題になりました。

 

そして、今回の金正男氏の殺害事件。

 

今回の正男氏の事件が、何よりも屈折した北朝鮮の金正恩体制の記録映画を観ているようで、これほどのインパクトと異常性の宣伝効果はないでしょう。

 

昼夜を問わず連日連夜流されている事件関連の報道により、北朝鮮という猟奇的な国家の実態があぶり出されている。徐々に事件の構図も明らかになりつつあります。

 

殺害されたのは北朝鮮の前総書記である金正日の長男の金正男氏。

現北朝鮮の最高指導者の金正恩の腹違いの兄にあたります。

 

犯行を指揮したのは間違いなく金正恩。

 

※金正恩 朝鮮労働党委員長 

 

 

彼自身の臆病な自尊心と尊大な羞恥心から来る独裁者には必ずある疑心暗鬼なのでしょう。

 

正統な血筋を引く正男氏の存在が、永続的な不安案件であり、常に首のすげ替えへの潜在的脅威と不安が暗殺という形を取ったのだろうと考えられます。

 

しかし、異母兄弟とは言え、実の兄を殺せるものかと正恩の非道性に世界中の目が向けられています。

 

”暗殺”を指示した本人は、さぞこの連日の”お祭り騒ぎ”(基い、異常国家北朝鮮報道)の大盛り上がりに激憤しているのではないでしょうか。

血が逆流して激昂したあげく、核ミサイルを発射しないかが心配でなりませんが。

 

正恩は北朝鮮のトップでありながら、まだただの一度も外国とのトップ会談をしていない。外と関係を持たず生きてゆける人間(国家)はないでしょう。貧している国民が多勢いる国で、その国のトップでありながらその努力を怠っている一国の指導者。

 

究極の内弁慶もしくは究極のコモラー(引き篭もり)、それはもう”神”レベル!

 

正恩が無能である限り、(今までもそうであった様に)この疑心暗鬼の殺しの連鎖は止まらないでしょう。

 

対照的に殺害された正男氏というと、正恩とは正反対な温厚な男であり、インタビューや関係した人々の話では共通して好印象の人物だった模様です。

 

※金正男氏 13日マレーシアのクアラルンプールにて殺害された。

 

正男氏は2001年に、東京ディズニーランドに行くために不法入国で強制送還されたこともありました。この際に「東京ディズニーランドに行きたかった」と話しており、彼の日本好きは有名です。

 

新橋の焼き鳥屋でサラリーマンとお酒を飲んでいたり、おでん好きやお寿司(特にウニ)好きも有名です。

 

日本の記者に朝鮮語で「日本語話せますか?」と聞かれ、流暢な日本語で「日本語話せません」と答えたこともありました。

 

私も10年程前にマカオに旅行に行った際、正男氏に遭遇したことがありました。

某有名カジノの中庭のテラスに座っていたところを見かけ、以前にマカオに居ると報道されていたことを思い出し、一目で彼と分かりました。その際に目があったので、手を振ってみると、はにかんだ笑顔で手を振り返してくれたことがあり、彼の優しさと気さくな性格が垣間見えました(写真も撮りました)。

 

 

皮肉にも彼の人を惹きつける人柄と”血”の宿命が、亡命政府や傀儡政権等に担がれる動きに繋がり結果的に北朝鮮政府に狙われることになったのかもしれません。

 

『チャップリンの独裁者』の映画の中で、チャップリンが扮するユダヤ人である床屋のチャーリーが、独裁者ヒンケル(二役)にそっくりなことから間違われて入れ替わり、演説することになりました。

 

その際の演説が正にチャップリンの心の声でした(一部が今回のブログ表題と冒頭の文)。

 

今回の一連の報道の中で、この映画のクライマックスが北朝鮮にも当てはまり、何らかの事由で正恩に代わって正男氏が演説することになれば、北朝鮮は生まれ変わることができたのかもしれないと考えてしまいました。

 

そうすれば、北朝鮮の民主化や、きっと拉致被害者の問題も解決へ向かったのではと想像してしまいます。

 

そのことからも正男氏の殺害は残念でならない。

 

今回の事件で、北朝鮮はその閉塞的で異常な体質を全世界にあらわにしただけではなく、とっておきの生まれ変わるための切り札をも失ってしまった。

 

最後にチャップリンが映画の中で訴えた、衝撃的なスピーチを掲載しておきます(公開1940年はアメリカとドイツが激突する前であり、チャップリンはナチスの危険性に気づいていた)。

 

アメリカのトランプ大統領の政策、ヨーロッパで吹き荒れるナショナリズムの高まり、中東の混迷など、現代の問題をも抱括しているように聴こえてきます。

 

 

 

 

 

 

 

※ドナルド・ジョン・トランプ

アメリカ合衆国実業家、118日アメリカ合衆国大統領選挙にて民主党のヒラリー・クリントンと接戦の末、勝利し、2017120日に第45代大統領に就任する。

 

Make America Great Again!”(アメリカを再び偉大に!)

 

40代アメリカ大統領ロナルド・レーガンが1980年の大統領選の際に使った言葉です。

 

その言葉をドナルド・トランプが選挙戦当初から引用し(商標出願してしまうあたりがビジネスマン気質!)、自身のキャッチフレーズのように浸透させました。

 

※ロナルド・ウィルソン・レーガン

アメリカ合衆国第40代大統領、俳優、政治家、カリフォルニア州知事

 

全米史上稀に見る罵言雑言の応酬が繰り広げられ、皮肉めいた”最低VS最悪”の対決と釘打たれた(揶揄された)選挙戦は”最悪”が勝利する結果となりました。

 

当初民主党のヒラリー・クリントン候補の優勢が伝えられておりました。全米の有力紙の57社はヒラリー支持、トランプ支持はわずか2紙だったということで、相当アメリカ(報道関係では)でも嫌われ者のようです。その報道に乗っかっていたのか日本でもヒラリー有利が伝えられておりました。

 

 

ヒラリー・クリントン

アメリカ合衆国の政治家、弁護士。現国務長官、夫は第42代大統領ビル・クリントン

 

しかし、蓋を開けてみれば番狂わせの共和党のトランプ勝利!

 

なぜトランプは大逆転できたのでしょうか?勝因はなんだったのでしようか?

 

いくつか理由があると思いますが、そのうち大きな要因と思われるのは2点です。

 

まず、彼の発言であったように、

 

「全てのイスラム教徒の入国を拒否するべきだ」

 

「(メキシコに対して)国境に万里の長城を造る、そして全額メキシコに負担してもらう」

 

と言った、アメリカに流入する異国人種に対して排外主義的な発言を繰り返したことによる、ある意味現実の社会問題を鑑みた発言とも取れるが、印象としては差別主義者的な考え方です。

 

これには表立ってトランプに賛同すると自分も差別主義者と世間に見られてしまうこともあり、トランプ支持とは言いづらい国民。これが”隠れトランプ支持層”として、選挙前には支持率にも現れなかった票になりました。これはやはりアメリカの白人至上主義が根強くあるということもできるし、黒人初の大統領のオバマ氏が「この8年間で何をしたか」「生活が良くなったか」と問いかけた際に思うことの反発でもあると思われる。

 

「差別はいけない、肌の色で判断してはいけない」という考え方は、もっともであり理想的な考え方であると思います。だがしかし、実際に自分の立場で考えたらどうでしょうか?

 

自分の息子もしくは娘が、イラン人グループと連んでいる、もしくはアフリカ系人種グループと遊んでいる。その時、自分(親)は「もっと仲良くしろ」「どんどん交流を深めて来い」と言えるでしょうか?(イラン人の方、アフリカ系人種の方例えに出してすみませんm(_ _)m)

 

少し極端な例かもしれませんが、自分の家族を守る為には、その逆のことを子供達には言う方がほとんどだと思います。

”差別”と言ってしまってはその言葉の強さに負け”いけないもの”と思ってしまいますが、自分やその家族を守ろうと思うと、文化の違う外国人や危険な分子は少しでも遠ざけようとすることが親やその他の家の主の取る行動だと思います。

”差別”と言う言葉は”より良い生活を守る為の判断のひとつ”であるということも言え、中々深い問題なのではないでしょうか。

 

しかも、昨今世界中に広がったテロの恐怖や在米外国人による犯罪率の高さ

 

これは全世界、取り分け日本でも対岸の火事ではない問題です。

 

そのことからもこのトランプに投票した人々は別に恥ずかしい訳ではないし、その層をトランプ陣営がうまく取り入れたということです。

 

また、もう一つ、最大の要因と思われるのは、トランプの掲げた1兆ドル(日本円にして105兆円!)の財政出動等の大規模な政策(主にインフラ整備に使用するというもの)などによるアメリカ経済再興への希望的賛同です。

 

近年世界は経済のグローバル化が進行し、アメリカの労働力がどんどん安い賃金の外国人労働者に奪われてきました。

 

テレビでも”ラストベルト”と呼ばれる、かつてアメリカの工業を支えた自動車工場地帯などが、現在ではゴーストタウン化しており、衰退の一途を辿っていると報道されています。

 

安い賃金の外国人労働者に仕事を奪われたアメリカ人労働者の不満 ”政治経験はなく、口は悪い男だがビジネスの成功者であるトランプの大風呂敷に(生活改善の希望を)賭けた” というのがアメリカ有権者の本音ではないでしょうか。

 

それは8年間の民主党オバマ政権では改善されなかった。それを引き継ぐというヒラリーにも期待はできない。と言った庶民の声があったんだろうと思います。

 

トランプ氏の勝利に関しては、アメリカは貿易の拡張(グローバリズム)より国内の需要(ナショナリズム)を取ったということもいえるのではないでしょうか。

 

実はこの流れは、今に始まったことではなく、ここ近年、世界中で叫ばれていることなのです。

 

2014年にイギリスにて、スコットランド独立の国民投票が行われ、この際は独立に賛成派が破れ、スコットランドの独立は成りませんでしたが、確実に自国民優先の”ナショナリズム”が存在しました。実際にこの後にもスペインのカタルーニャ地方の独立がささやかれた時期もありました。

 

また、今年の6月にはそのイギリスにて、今度はEU脱退の国民投票が行われ、脱退に賛成派が、つまり”ナショナリズム”が勝利しました。

 

世界のトレンドは確実に”グローバリズム”から”ナショナリズム”になって来ているということが言えると思います。

 

だから、関税をゼロにして行う自由協定のTPP(経済連携協定)もトランプは全否定しているし、海外の国の安全保障の為にアメリカが軍隊及びお金を出すのをやめるとも言っている。

 

では、トランプ大統領誕生を、我が日本はどうとらえたのでしょうか?

 

選挙戦当初、テレビ朝日の「報道ステーション」などは「ヒラリー、ヒラリー」と言っていたのが、まさかの展開で、トランプ勝利当日などは、水を打ったような静けさの中、お通夜のような報道になっておりました。普段「報道ステーション」を反面教師と斜に構えて観ている私なんぞは、「ああ、やっぱり日本のためにはトランプで良かったんだ」と再認識したぐらいですf^_^;

 

そもそも、トランプ氏が日本に対してどんな発言をしていたかいくつか列挙してみます。

 

「在日米軍の負担費用を日本に全部払わせる」

 

「他国がアメリカを攻撃しても、日本はアメリカを助けなくてよい。なのに他国が日本を攻撃したら、アメリカは日本を助けなくてはならない(これはおかしい)」

 

「日本と韓国の核保有は、アメリカにとってそれほど悪いことではない」

 

これらの発言は、戦後日本を支配していたマスコミ及びリベラル勢力(左翼)を大いに刺激した。

 

リベラルの方たちは、いわゆる護憲派(憲法改正反対派)であり、基本的な考えは、

 

「憲法9条で戦争放棄と軍備を持たないことが明記されているので、この考えを守らなければならない」 

 

「戦後日本が平和であるのはこの憲法9条のおかげである」

 

と言った考え方であるが、これはいずれも米軍が日本を守っていてくれているからできる発想であり、トランプの先般での考え方をアメリカが本当にやって、在日米軍を撤退してしまったりしたら、日本の尖閣諸島や沖縄の海の安全保障は風前の灯火となってしまい、憲法9条は足かせにしかならないことは国民周知の事実となる。

 

つまりトランプの大統領就任により、自国防衛できる体制を整える準備をしないことには、隣国に軍国主義の中国や北朝鮮をもつ日本としては、日本国の存続すら危機に面する事になるということを意味する。

 

まさか、トランプ大統領なり、すぐに米軍撤退は無いだろうし、ましてや日本の核保有などはあり得ないから、すぐにどうのと言った話では無いが、その備えが必要になったということです。

 

日本にとってのトランプ大統領の出現は、今一度、日米同盟の重要性、日本及びアジアを取り巻く安全保障、そして世界のトレンドが”ナショナリズム化”していっていることなどを把握し、真剣に議論しなければならない良い機会であるということ。

 

安倍政権にとっては悲願の憲法改正への大きな後押しになったかもしれない。

 

ヒラリーが負けた悔しさからか、大変なことになってしまい、捨てゼリフのように「戦争が始まるのか⁉︎といたずらに危機感をあおり、騒ぎ立てる報道及びマスメディア(心配されている方がおりましたら、戦争になどなるわけがないのでご安心を)。

 

彼らマスコミを含めた日本の政治家がもう少し現実を把握し、一部の考えに偏ることなく、ここは世論も政治や経済もまとまってアメリカに対峙すること。今一度、日本の安全保障の基盤である日米同盟の意義を考えること。日本の将来のことを最優先して考えていただきたい次第です。

 

 

「アメリカは分裂の傷を縫合し、今こそ共和党、民主党、独立系みんなが一丸となって前進する時だ」

 

「すべてのアメリカ人のために大統領として働くことを私は誓う」

 

勝利した際のトランプの演説は、乱暴な候補者からそれらしい次期大統領に変わった。

 

幸いにして、トランプ氏が政治家としては新人なこと、オバマ大統領との会談では人が変わったかのような紳士であったこと、また、日本の安倍首相のことを「(日本を)円安にして、アメリカが日本と競争できないようにした」とその力を認めていることから、早い時期に日米首脳会談の機会を持って、日本へのトランプ氏の勘違いを正し、日本が最も話のわかる実力のある国であると説得し、より強いパートナーシップを組むこと。比較的に考え方の近い自民党と米共和党の友好の系譜を継承することなど、経験豊富な安倍首相ならばトランプを取り込むことは困難ではないはず。

 

既に会談の予定があると報道もされております(さすが早い!)。熱い外交を期待したい。

 

日本を含めた海外の国々は、自国の安全保障や経済の影響など考えるよい機会になったと思います。

 

皆様は今回の選挙戦を通じてどのように感じましたでしょうか。

 



-1948年


湯川がオッペンハイマー博士に招かれアメリカへ到着すると直ぐに、ある人物が訪ねてきた。もう1人の天才アインシュタインだった。

湯川は扉を開けて驚いた。自分のヒーローでもある、70歳になろうかというあのアインシュタインが、湯川の両手を握り締めて激しく泣きだした。そして何度もこう繰り返した。

「原爆で何の罪のない日本人を傷つけてしまった...許してください」


ファットマン


-68年後



「歓喜絶頂の上で」

「地球が揺れる!
世の中がまるごとひっくり返る
痛快だ!胸がスカッとする
我々の水素弾よ!」
ー北朝鮮のテレビで流されたとされる詩


北朝鮮報道


北朝鮮は「初の水爆実験を成功裏に実地された」と政府声明を発表した。北朝鮮の核実験は4回目、金正恩体制下では2013年2月に続き2回目となる。 ー産経新聞

先日、こんなニュースが流れた。
北朝鮮が今回は原爆の二千倍の破壊力があるといわれる水爆(水素爆弾)の実験を成功裏に、金正恩第一書記の指示のもと実施したと発表しました。

 


キムジョンウン
※金正恩第一総書記 危険すぎ、粛清しすぎ、太りすぎ、刈り上げすぎ。

本当に水素爆弾なのかも疑わしい限りですが、日本、中国、韓国など近隣諸国はもちろんアメリカや世界中から非難の声が上がりました。

そもそも北朝鮮は、なぜ世界から嫌われる事をわざわざするのかといったことを疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。

それは今回の核実験により、北朝鮮の軍事力を世界へアピールすることができ、それが圧力となり政治的な発言力の推進力となり、近隣諸国や他国への外交に有利に働くからです。もしくは武器やミサイルをアピールし、外国に買ってもらうこと(輸出)にもつながる。

外交の発言力及び交渉力の背景には軍事力が不可欠。軍事力のない国の発言は残念ながら聞いてもらえません。それどころか、他国に軍事力で攻められたら、領土や国を奪われることもあります。

「あいつはヤバい奴だから、ちょっと話を聞いてやらないと、何をしでかすかわからん」といった具合です。クラスに一人ぐらいそんな奴いたかもしれませんが。

核兵器や武力のない世界は理想的ですが、人間のエゴがある限り、そんな世界は”絵に描いた餅”です。自国の安全と利益と平和を保つためには、外敵から身(国)を守る軍事力が必要なのです。ましてや、日本に当てはめれば、近隣に北朝鮮や中国など軍事力で脅し、実際に領土を奪いに来ている国がある限り、それに対抗する措置を取らざるを得ないのが現実です。

北朝鮮の水爆実験の裏には、金正恩第一書記の幾つかの思惑があります。

1つには、先ほど触れた海外への政治的な発言力を増すため。北朝鮮は金正恩で三代目ですが、父の金正日、祖父の金日成の時も軍事開発には力を入れてました。それを外国カードにして、相手国から自国に有利な条件を引き出していました。
しかし、現在の金正恩氏は外交をほとんど行えておらず(対等に話せるレベルにない⁉︎)、今まで以上に軍事=(イコール)外交カードという位置付けを強めているのではないでしょうか。

もう1つは国内向けでしょう。国民の問題意識を外に向けるためと、金正恩体制の求心力を高めるためです。

北朝鮮はご存知の通り一党独裁の社会主義の国で金正恩第一書記の存在は絶対ですが、国内の経済はどうでしょう?決して恵まれた状況ではなく、慢性的な貧困状態です。普通であれば国民の不満が爆発してもおかしくありません。しかし、そんな国民の声は表立っては聞こえて来ません。脱北者や彼らを乗せた船が時折報道されるぐらいです。昔は「北の楽園」や「理想郷」と拉致問題が明るみになる前は日本の社会党などはよく発言していましたので、その名残やら何かの圧力や工作活動があるのかもしれませんが。

北朝鮮は強力な情報操作と情報の遮断により、国民に海外の情報を与えないように徹底していると言われております。北朝鮮は日本人を数百人拉致しておりますが、北朝鮮国民もそれに(拉致)近い状況ではないのでしょうか。

また、金正恩氏は第一書記就任以来、側近を粛清しまくっており、彼に正しい助言ができる幹部がいるのかどうかは疑問です。自身の力不足ゆえ、カリスマ性が無い分、気に食わない、もしくは疑心暗鬼に陥り側近を粛清すること、または恐怖心で統率しようとしている。昔から民心を掴まない指導者は滅びると言います。

また、実質、石油や食料などの下支えをしている中国を軽く見ている節もあり、中国からの制裁で一気に息の根が止まる可能性もあります(北朝鮮の貿易の9割は中国)。

中国は北朝鮮を永らく、同じ社会主義国の分子として扱っており。ちょっと危険な利かん坊の保護者、もしくは問題児をコントロールする役割的存在、自国体制の避難回避、事を交えたくないアメリカと同盟する韓国との地理的緩衝地帯といった理由で、北朝鮮には甘い。金正恩は中国は結局は北朝鮮を見捨てることはできないと考えているのでしょう。

核実験を繰り返す北朝鮮は、世界の叡智の結集をおもちゃにする、思春期の猟奇的な糞ガキがトップという悲劇的な国家であり、非常に危険でもろい状態にあると言えるのではないでしょうか。

かつての天才的科学者たちは、どのように見ていたでしょう。


-1934年

すべての物質は原子でできている。

そして原子は電子と原子核に分けられ、あたかも太陽の周りを惑星が公転するかのように、電子は原子核の周囲を回っている。

ただし、太陽系の惑星を支配しているのは万有引力。電子の方は電気の力です。

原子核の陽子はプラスなので、マイナス電荷の電子がずっと外側を回っている。

ここで問題が出てくる。原子核を構成しているのは陽子と中性子。中性子は無電荷。プラスでもマイナスでもない。

じゃあなぜ陽子と中性子は電気の性質が違うのに、バラバラに崩壊せず原子核を作っていられるのか?

ここで湯川は仮説を立てました。

両者の間にはとっても小さな粒子「中間子」が存在していて、それをキャッチボールすることで離ればなれにならないのだと。

彼がこの予言を日本数学物理学会に発表したのは1934年、まだ27歳の若さだった。


湯川秀樹

※湯川秀樹(ゆかわ ひでき/1907年1月23日-1981年9月8日)は、京都府京都市出身の理論物理学者、京都大学・大阪大学名誉教授。中間子理論の提唱などで原子核・素粒子物理学の発展に大きな功績を挙げた人物であり、1943年に文化勲章を授章、1949年に日本人として初めてとなるノーベル賞を受賞。

湯川氏は京大グループのリーダーとして、原爆開発につながる研究を戦前、戦中に行っていました。しかし、原爆開発成功の直前に昭和天皇の意向により、研究が中止させられました。

その後、湯川はアメリカのオッペンハイマー博士に誘われ、アメリカにある世界トップクラスの研究所へ渡ります。

そこで湯川氏はアインシュタインと出会い「原爆で何の罪のない日本人を傷つけてしまった...許してください」と言われました。

 


リトルボーイ
※広島に落とされたウラン型原爆「リトルボーイ」のキノコ雲、25万8310人の命が奪われた。

 


ファットマン
※長崎に落とされたプルトニウム型原爆、広島に投下されたウラン型の1.5倍の威力があったが、長崎市が山に囲まれる地形だったため、広島よりも被害は少なかった。

原爆はアインシュタインが1905年に発表した特殊相対性理論、E=mc2という公式を基にした兵器だったのです。


アインシュタイン1

※アインシュタイン(1879-1955)

アインシュタインはナチスの迫害を受けてアメリカへ亡命したユダヤ人。
ヒトラーが原爆の開発に着手したことに危機感をもち、1939年、ルーズベルト米大統領に対して「絶対にドイツより先に核兵器を製造せねばならない」と進言していました。

1954年、死の前年にアインシュタインは「もし私が、ヒロシマ、ナガサキのことを予見していたならば、1905年に発見した公式を破棄していただろう」と語っている。

目の前で世界最高の科学者が肩を震わせて涙にくれている姿を見て、湯川は大変な衝撃を受けた。しかし、彼は今までの苦労、そして大学の仲間たちの希望をになってアメリカへ渡ってきた。科学者たる者、本分と使命感がアインシュタインの言葉の本当の意味を遮った。

その後、湯川氏は長年の研究の成果を遺憾なく発揮しました。

そして、それ以前からの成果を評価され翌年ノーベル物理学賞を受賞する。

若き日に「人間」アインシュタインの良心に触れた彼は、後に、学者は研究室の中が世界の全てになりがちだが、世界の平和なくして学問はないとの考えに至り、受賞後、積極的に平和活動に取り組んでいく。

彼はまずアインシュタインが推進する世界連邦運動に加わった。これは世界を連邦制にすることで、国家から領土拡大の野望を駆逐するもの。

そして各国の指導者に核兵器破棄を勧告する平和宣言「ラッセル=アインシュタイン宣言」に署名した11名に名を連ね(全てノーベル賞受賞者)、科学者を中心にしたパグウォッシュ会議(1995年にノーベル平和賞受賞)に参加してゆく。

国内では川端康成らと世界平和アピール7人委員会を結成して、反戦と核兵器全廃を訴え続けた。そして地球共同体を夢見ながら1981年、74歳で永眠した。

アメリカにとって湯川はアインシュタインに次ぐ科学兵器の最大の功労者の1人だった。

ノーベル物理学賞はアメリカや欧米からのご褒美でした。

彼の研究が、直接日本に落とされた原爆に関係したかはわかりませんが、その後の世界の核兵器事情に影響を与えたのは事実でしょう。

ある意味彼は日本の技術をアメリカへ売り、引き換えにノーベル賞をもらった酷い人物のような評価もあるでしょう。しかし、科学者は研究し、成果を出すことが本分であり、その後、それをどう国や団体が使おうがそれ以降は、関係のないものです。

しかし、アインシュタインも湯川秀樹も責任を感じていた。アインシュタインに至っては、その後の人類が、相対性理論を応用し、核兵器競争に入り、それを抑えきれないことをわかっていた。

しかも、その後、人類が科学の進歩を続けた時に何に行き着くか。

彼は反重力装置と言っています。

反重力装置にはリスクがあり、重力を何もない空間で反転させたら何が起こるか?

ビックバンです。宇宙の始まりであり、終わりと言われるビックバンの力を知ってしまった人類がその絶大な力を使わずにいられるか?そしてコントロールできるでしょうか?

アインシュタインは未来を予測した時にこれらのことを予見していた。だから「人間は愚かなことを忘れるな」と舌を出し警告したのでしょうか。


アインシュタイン舌


湯川秀樹もアインシュタインも死の間際まで自身の贖罪(罪滅ぼし)に苦しんでいたのかもしれません。