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PC周辺機器情報 PC周辺機器各社 利益率向上へ商品開発 モバイル連携、HDD高機能化

 スマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット端末の利用者が急速に増える中、パソコン周辺機器各社が、モバイル端末と連携させる「ネットワーク型ハードディスク(NAS)」の製品群を充実させている。外付けハードディスク駆動装置(HDD)の市価は10年ほど前は1台数万円に上ったが、技術進歩による大容量化に伴い、近年は1万円を切る品も珍しくない。各社は、モバイル連携による高付加価値化で利益率を向上させようと、商品開発に躍起だ。

 NASは、モバイル端末のメモリ残量を気にする必要がない「個人クラウド環境」を構築できる機器。端末で撮影した写真などをネット経由で自宅へ転送したり、逆に、自宅で保存している資料を外出先から利用したりできる。

 NASを2003年から販売するバッファローの担当者は「かつては一定の知識が必要な上級者向けの機器だったが、ここ数年は、モバイル通信環境の整備とスマホの登場によって普及が進みつつある」と解説する。

 同社は、テレビ録画も可能なタイプや高性能CPU搭載型など9機種のNASを展開。「HDDは薄利多売の傾向が強まっている。モバイル連携など、従来なかった使い方を提案していかなければ」と力を込める。

 「スマホ関連の市場は最高に元気がいい」と話すのは、日立マクセルの担当者。同社初のNASで、容量500ギガバイトの「ShareMax(シェアマックス)」を今月25日発売する。

 想定価格は2万円前後。製品を自宅のインターネット回線にLAN接続し、モバイル端末に専用アプリをダウンロードして個体識別番号とパスワードを入力すれば、設定は完了だ。

 同社は先月、こうした製品群の充実に向け「グローバル商品開発本部」を新設。スマホ先進国の米国の関連会社と連携し、現地製品の中から日本でも人気を集めそうな機能を見いだし、いち早く自社製品に取り込む体制を整えた。このほか、アイ・オー・データ機器は11機種のNASを展開、ソニーも音楽機能に特化して売り込みをかけるなど、市場が熱気を帯びている。一般向けHDDの高機能化はさらに進みそうだ。(山沢義徳)