パソコン修理業を長くやっていると、いろいろなトラブルに遭遇します。

先日あったのは、「USB-CケーブルをパソコンのUSB-A端子に挿してしまい、パソコンからバチっという音がして電源が落ちてしまい、それ以降パソコンが起動しなくなった」というトラブルです。


この図で説明すると、USB-TYPE CオスをUSB TYPE-Aメスに挿してしまった!ということです。

PCの電源を入れなおして起動すればいいのですが、残念ながらこのPCは電源ランプすらつかず、完全にマザーボードが故障してしまったようです。
マザーボードのどこかがショートして、デバイスが故障してますので、マザーボードを交換しないと直りません。修理には3~8万円ほどかかります。
なお、ストレージ(HDDやSSD)が壊れていなければストレージ内のユーザーデータは、救出できます。

USBポートが横あるいは背面にある場合、その面を見ずにカンでさそうとすると、起こりうる現象だと思いますので、ご注意ください

USBとは、「Universal Serial Bus」(ユニバーサル・シリアル・バス)の頭文字を取った規格のことで、パソコンに周辺機器を接続するための規格のひとつです。

昔からあるのが TYPE-Aという四角い端子。オス側のおよそのサイズは幅12mm×高さ4mmの長方形です。
TYPE-A以外にもTYPE-B、Mini、microなどが昔からあります。これらは挿す向きが決まっています。

最も新しい形状は「TYPE-C」です。
約8.4ミリ×約2.6ミリの長楕円形をしたコネクターで、上下左右が対称形になっており、挿す向きはどちらでもOKという優れものです。

Appleのライトニングケーブルも挿す向きはどちらでもOKです。ただし、「USB TYPE-C」は、ライトニングケーブルよりも転送速度が高速です。
ケーブルの種類にもよりますが、ライトニングケーブルは最大480Mbps、USB TYPE-Cは最大5Gbpsもの速度が出ます。(約20倍)
ただ、どちらの製品も、若干 耐久性に問題がある気がします。