「知るは楽しみなり”と申しまして、知識をたくさん持つことは人生を楽しくしてくれるものでございます。私は当ゼミナールの主任教授でございます」
この言葉で始まったNHKのクイズ番組。
皆さん覚えていますか?
その番組の名前は、「クイズ面白ゼミナール」でした。

あっ!
こんばんは、鈴木健二です。 でなかった、がけっぷちです。( ̄ー ̄)ゞ
がけっぷちが、小学生~中学生の頃。 毎週日曜日に楽しみにしていた番組。
「びっくり新日本記録」を見るか、それとも「クイズ面白ゼミナール」を見るか。
難しい選択でした。 幸い、小・中学生のがけっぷちにはチャンネル権はありませんでしたので、悩むことは無かったのですが。ヾ(´▽`;)ゝ
この番組が始まった1981年。
日本のパソコン史に残る名機が発表されました。
それは三菱のMULTI16
日本初の業務用16ビットパソコンといわれています。
1981年末発表、1982年1月より販売開始。
当時の雑誌を振り返ってみましょう。

月刊ASCII 1982年2月号
この雑誌に、三菱MULTI16の特集記事が掲載されていました。

CPUにi8088、メインメモリ256KB、最高機種のタイプCにはカラーディスプレイにフロッピーディスクドライブを2基搭載。(ちなみにTYPE-Cの価格は\1,230,000)
ディスクオペレーションシステムにはデジタルリサーチ社のCP/Mを採用。
ビジネスに科学技術計算にと幅広い使用用途に対応したソフトウェアも順次発売されていきました。

残念ながら、このMULTI16シリーズは1987年にシリーズとしての開発を終了。
1987年にNEC・富士通・東芝をのぞくパソコンメーカーが立ち上げたAX規格の発表があり、三菱はAXパソコンのMAXYシリーズへと移行する事になりました。
(この頃、テレビ探偵団を見ていると、番組を提供していた三菱のテレビコマーシャルでMAXYの宣伝をよく拝見していました。 山口美江さん、真田広之さんが宣伝していたのを覚えてますか?)
このMULTI16の話をすると、ディスクオペレーティングシステムとして採用されたCP/Mと、IBMがマイクロソフトに依頼したMS-DOSとの市場競争だったり、NECの16ビットパソコンであるPC-9800シリーズとの争いの話が出てきます。
また一つ一つの性能(テキストの表示速度など)を取り上げて、他メーカーとの機械の比較話なども語られる事がありますし、16ビットパソコンとオフコンの狭間の機械(富士通FACOMシリーズ)などとの比較もあったりしますが、今回はこれでお仕舞い!
ちなみに、このMULTI16を思い出す切っ掛けとなったのは、先週の仕事の中での1つのエピソード。
同僚さん 「がけっぷちさん。 このディスク捨ててもらっていいですか?」
がけっぷち 「いいですよ。 廃棄物置き場に置いておいてください。読み取れないように破壊して廃棄します」
と何気に普段ゴミとして持ち込まれるMOディスクや3.5インチフロッピーだと思って箱の中をのぞいてみたら、

8インチフロッピーの山でした。全てMULTI16用。
MULTI16が発表されて30年。 久しぶりに拝見したこのロゴに、1人感動した、がけっぷちでしたとさ。 (≧∇≦)/ 他に感動する事が少ない生活してますので・・・・( p_q)