いつも「がけっぷち人生向上ブログ」に遊びに来てくれる、
ブロガーさんに触発されて、今夜は久しぶりのコンピュータ記事♪
今回紹介するのは1989年発売のNEC SX-3です。



(総35ページのカタログになっています)
がけちゃん、高校1年生のあの頃。
今では考えられない位、日米貿易摩擦がニュースのトップを飾ってたと記憶しています。
そんな中で、滅茶苦茶な関税をかけられて問題になった日米スパコン摩擦!!
日本のスーパーコンピュータが世界一だった頃の名機です。
なんで、今頃スーパーコンピュータ??
って思う人も沢山いらしゃると思います。
こんな記事書かずに、早く寝なさい!って思ってる方も。
2009年に話題になった事を今夜思い出したので、このカタログを久しぶりに取り出してみました。
「なぜ1番でないといけないのか、2番ではダメなのか」
事業仕分けでそんな言葉が有名になりましたよね。
この言葉を映像と供に拝見した時、思わず立ち上がったしまったというか、
実際は座ったままテレビを拝見していましたが、心の中のがけっぷちは、驚きのあまり立ち上がっていました。
もちろん、この部分だけ映像で使われた事はご本人も不本意だろうなと思ってはみましたが・・・。
さて、コンピュータ産業は元々軍需産業のひとつ。
かかるお金も半端無いのですが、日本では軍需産業としてのコンピュータ産業は海外に比べてとても市場が小さい為に、環境シュミレーション(沢山のデータから過去・未来の環境を計算させて表示させる作業)などで活躍したりしていました。 後は気象衛星「ひまわり」の映像に、色々な予測データを計算させて、今後の台風の進路などの計算など。
最近ではパソコンの進歩もあり、わざわざ大型コンピュータで計算させなくても出来る場合も増えてきていますが。
詳しい事は上手く説明出来ないですし、勿論使った事もありません。
がけっぷちが使った事(使われた事)があるのは、NEC製品の場合、PCシリーズ、N5200シリーズ、EWSシリーズ、ACOSシリーズまで。(殆どが触れてただけですが・・・( p_q)
軍需産業としてのコンピュータ市場が小さい日本では、平和的な使用方法がメインとなってます。
パソコンの元になっている半導体市場は、
その昔、「超LSI」とか「LSI」、もっと昔で1960年代~1970年代の「MSI」(ミドルスケール)、
もっと昔のトランジスタなども、小さくて高額な部品を使うとなると、開発費・製造コスト・完成品1つあたりの単価含めて、多額のお金を出せるバックの存在がないと作り上げる事が出来ません。
現在パソコンのCPUメーカーとして有名なインテル社も、
インテル社を創業させた方々が、元々勤められていたフェアチャイルド社も、
アメリカの軍需産業を支える企業として発展した経緯があります。
ちなみに、このブログはインターネットを使用して公開されていますが、
元々インターネットもアメリカが軍事的に開発されたネットワークが元になっています。
そんな中、日本のスーパーコンピュータは、民需をメインにして国内では使用され、
海外に輸出されたものは、日米貿易摩擦の後、低価格高性能ということで、海外ではとても人気製品として大変重宝されました。
アメリカ側も、クレイがNECのOEMとしてSXシリーズを販売していた頃もありました。
バブル崩壊後、日本企業や大学、政府供にかつての勢いを徐々に失い、
景気の後退にあわせてスーパーコンピュータの需要も少なくなっていきました。
「失われた10年」
悔やんでも悔やみきれない空白の10年。
その間、日本のコンピュータ業界、それに付随するソフト・工作機械・各種技術は
小さなものでは現在の携帯電話からパソコンなど、海外メーカーに追いつかれたものも。
国内の大学で素晴らし製品や技術が発表されても、それらを国政が支えきれるような体制でもありませんでした。
一部の報道では、世界最速のスーパーコンピュータは中国製品だとか。
スーパーコンピュータもその性能や技術の方向性によって、種類が分けられます。
同じ材料をつかっても、日本料理・中華料理・フランス料理と分かれるように、
スーパーコンピュータといっても、全て同じ技術で同じ方向性を向いてはいません。
そんな中の、「2番ではダメなのか」
全てが1番じゃないといけないとは言いませんが、2番では駄目な分野も沢山。
先日、家電量販店を訪れましたが、10年前では考えられないくらい海外メーカーの製品が沢山店頭にならんでいました。 10年前は髭剃りくらいしか見かけなかったような気がするのですが。( ̄~ ̄;)
限られた国費を将来の日本、今の子供たちの為にもしっかり振り分けてもらいたいと思います。
って、全然SX-3の性能紹介ではないですね。またいつかSX-3の紹介をしたいと思います。
打ち込んでいる中で、段々愚痴になってしまいました。( ̄ー ̄)ゞ