PC-9801LX5Cのご案内です。
時代は20年前の1989年。
日本のパソコン市場は、初のノートパソコンを東芝が発売、富士通FMTOWNSシリーズ発売と、
市場は8ビットパソコンと16ビットパソコンの並立から、16ビット・32ビットパソコン、
またはデスクトップ・ラップトップ・ノートパソコンといった方向に市場が流れていました。
NECはラップトップパソコンに80286CPUを搭載したPC-9801LXシリーズを発売。
前年に発売されたV30CPU搭載のPC-9801LVシリーズ。
i386SX搭載のPC-9801LSシリーズとラップトップのラインナップは松竹梅なみに揃うことになりました。
中核となるPC-9801LXシリーズの液晶モニタをSTN8色カラー液晶搭載に変更したのが、
このPC-9801LX5Cでした。
LXシリーズ最高機種のLX5の機能(SASI40MBHDD搭載等)をそのままに、NEC初のカラー液晶搭載ラップトップ。
価格はLX5の638,000円から、カラー液晶搭載のLX5Cになり、748,000円へ変更。
この価格で販売しても、当時1台販売することに赤字になっていると言われたパソコンでした。
性能や価格として歴史に名を残したのではなく、
来る液晶カラー市場において、NECの技術力を見せた記念碑的パソコンとして
販売実績は決して芳しくありませんでしたが、
当時のパソコンユーザーに強烈な印象を与えました。