NEC PC-88VA | がけっぷち人生向上ブログ

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昭和62年(1987年)3月にNECより発売された16ビットパソコン。


それがPC-88VAでした。


8ビットパソコンだったPC-8800シリーズも、PC-8801FH/MHまで進化しており、8ビット市場では一般家庭向けパソコンとしての地位は確立していました。


しかし、16ビットパソコンとなると、事業所向けPCとしてPC-9800シリーズは着実にシェアを伸ばしていましたが、家庭向けPCとなると、NECにはそのようなパソコンは存在していませんでした。


時代は8ビットパソコン終焉まであと3年。




前年の1986年。 SHARPより16ビットパソコン、X68000が発表されていました。

当時のパソコン雑誌はX68000を特集として取り上げ、そのデザイン・高機能に一躍パソコンユーザーたちの羨望の眼差しがあつまりました。

そして翌年のPC-88VAの発売。


現在と違って、当時のパソコンはメーカーが違うとソフトが動作しませんでした。

また、同じメーカーであっても、シリーズが違うと動作しないことが多く、


その結果、一つの学校の中でも、NEC党・SHARP党・富士通党・MSX党などと分かれる状態であり、各メーカーの同じシリーズを持つもの同士でソフトの貸し借りや、プリンタなどの高価な周辺機器の貸し借りを行なう状態でした。


当時のパソコンユーザーたちにとって、SHARPのX68000とNECのPC-88VAの比較が話題の中心になっていました。


その価格帯や、従来の互換性など、まったく方向性の違うパソコン同士の比較。


分はPC-88VAが悪かったことは間違いありません。


といって、当時のNECがX68000の様なパソコンを発売したかはわかりません。


従来の8ビットPC-8800シリーズとの互換性を持ち、新たに16ビットパソコンとしての互換CPUを搭載、従来のPC-8800シリーズには無いスプライト機能、メモリ容量など、PC-88VAは優れた性能を持っていました。


モデルチェンジを行い、PC-88VA2/VA3の登場で、2代3機種で終了しましたが、日本のパソコン史に残る一台であることは間違いないと思います。


※写真1は、昭和62年(1987年)3月発行
※写真2は、同年、10月発行です。8ビットのPC-8801FH/MHから、サウンドボードⅡを標準搭載したPC-8801FA/MAへモデルチェンジした事に伴い、スピーカー搭載のディスプレイPC-KD863SへPC-88VAのカタログも変更されています。 PC-8801FH/MHのカタログはPC-KD862、PC-88VAのカタログはPC-KD861が使用されていました。