市場標準となったNECのPC-9800シリーズをネットワーク上のクライアントマシンとして管理し、そのネットワーク内でサーバーマシンとして頂点に立って活躍したのが、このSV-98シリーズです。
ネットワークサバーマシンとして、ファイルサーバー・データーベースサーバーとしての信頼性の向上、さまざまな用途に対応出来るための拡張性を重視したSVシリーズは既存のPC-9800シリーズと比較して以下のような違いが備わっていました。
1.データー損失への信頼性 ・・・ディスクミラーリング・ディスクデュプレックス機能
2.ネットワークOS ・・・従来のMS-DOS以外に、サーバー用OSとして、MSOS/2LANマネージャ、NetWare、PC-UX/Vの採用
3.UPS対応 ・・・停電時にネットワークOSと連携して自動シャットダウン実施
4.拡張性向上 ・・・PC-H98シリーズより引き継いだNESAバスを8スロット搭載、本体内蔵HDDにはSCSIHDD採用と共に増設用SCSIスロットを1つ搭載。
ネットワークには従来の10BASE-5や10BASE-2以外に10BASE-Tも採用。
Windows時代到来時にはハードスペック的に多くのSVシリーズが市場より引退していましたが、市場標準として活躍したPC-9800シリーズをクライアントとして使用するサーバーマシンとして、既存のオフコンN5200シリーズのネットワーク構築とは別に、パソコンをクライアントとして採用するネットワークのフラッグマシンとしての役割は果たしたのではないかと思います。
個人的には学生時代に登場したマシンということで、殆ど見かけることはありませんでした。
社会人になり、廃棄物回収工場で山積みになっていたSVシリーズを見たのが最後でした。