24/70日目 有価証券③ | 1日5分の簿記3級(全70日)

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YUJIです。



本日は24/70日目の簿記3級解説となります。はじめての方は1/70日目からご覧ください。



今日のテーマは「有価証券の売却」です。



それでは早速例題を見ていきましょう。



例題
『当社が保有しているA 社発行の株式のうち、30 株を@3,000 円で売却た。代金は現金で受け取った。なお保有しているA社株式は先日100株を@2,000円で手数料25,000円を含めて購入している。』



この例題のポイントは、今現在持っているA社株式の価値です。



A社株式は1株あたりいくらでしょうか?



1株2,000円??ではありません。



購入時に手数料25,000円支払っていますよね。そしてこの手数料は有価証券に含めて処理をするんでした。



つまり当社が保有しているA社株式の金額は100株×2,000円=200,000円

200,000円+25,000円=225,000円です。



ということは1株の計算は、225,000円÷100株=2,250円ということになります。1株2,000円ではないですからね。



手順1
勘定科目は「現金」、「売買目的有価証券」、「有価証券売却益」です。



「有価証券売却益」についてですが、仕訳の際、左右の金額の差が「右側」に出れば「有価証券売却益」となり、「左側」に出れば「有価証券売却損」となります。



つまり今回の例題では「右側」に差額が出るということになります。(←手順3にて解説)



手順2
「現金」という「資産」が「増加」したので「左側」、「売買目的有価証券」という「資産」が「減少」したので「右側



あとは左右の仕訳で「右側」に差額が出ますので、「右側」に「収益」の「発生」として「有価証券売却益」とします。



手順3
次に金額です。
「現金」は30株×3,000円=90,000円、「売買目的有価証券」は30株×2,250円=67,500円



ここで仕訳をする際に左右で金額の差額が出ますね。「現金」90,000円は「左側」、「売買目的有価証券」67,500円は「右側」なので、左右を一致させるためには90,000円-67,500円=22,500円の差額が出ます。



解答




今日のテーマのポイントは、保有している有価証券の1株あたりの金額有価証券売却益(損)の算出です。



有価証券売却益(損)の算出にあたっては、手順通りに仕訳をしなくても構いません。



手順3で仕訳をして左右の金額に差が出た時に、その差額を有価証券売却益(損)として処理したほうがスムーズに仕訳が出来ます。



それでは本日はここまでにいたします。今日もお疲れ様でした。


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