いーちゃん6歳7か月(2024年3月)ごろ。
和歌山県の串本町から、民間初のロケット「カイロス1号」が飛ぶ!
車でいける距離だったので、発射場の近くまで思い立って行ってみると、
少し離れたところにある展望台からは、
発射場は見えないものの、発射されれば飛んでいくところは見えそう。
強風の中、お菓子を食べながらその時を待ついーちゃんたち。
ふと見ると、さっきまでむしゃむしゃ食べていた
ポッキーの最後の一本を食べずにずっと持っている彼。
理由を尋ねると、
「ロケットがとんだときにたべる!」とのこと。
なるほど。
そういう楽しみ方をしていたのか。
ロケットに対する彼なりの思い入れが感じられて
ほほえましく思ったのだったが…。
カウントダウンのライブ映像を見ながら固唾をのんで見守るも、
一度の時間変更を経て結局飛ばず。
そのまま帰路につくことに納得のいかない彼は大泣き。
握りしめて溶けかけたうえに、
涙で塩味マシマシとなった最後のポッキーを食べたのだった。
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後日、実際に打ち上げが行われたロケットは発射直後に飛行中止措置が取られ、
まさかの爆発。
その様子を動画でみた子どもたちは大きなショックを受け、
しばらく「ひゅーバーン!」とロケット爆発ごっこをすることによって、
気持ちの整理をしているようであった。
そして先日、今年の末に「カイロス2号」の打ち上げが実施されるという発表があった。
まずは、今度こそ子どもたちが打ち上げの成功をその目で見られること。
そして、串本町がロケットの町として宇宙を身近に感じられる場所になることを祈るばかりである。