卒園2
いーちゃんの通っていた幼稚園では、
年に2回、保護者寄稿による文集が発行される。
基本的には自由参加なのだが、入園以来欠かさず(勝手に絵もつけて)提出してきたトーちゃん。
いーちゃんの卒園とともに私自身も文集から卒業するのかと、
なんだかさみしくなっている今日この頃である。
実際は、ハチチが既に通い始めているのであと3年は卒業しないのだが。
そして、その後にはアサキチが控えているのでさらに3年…。
いーちゃん在園中の最後となる
卒園文集への寄稿を、記録としてここに残しておきたい。
※固有名詞の部分は【 】で書き換えている。
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入園以来、皆勤で提出してきた【保護者文集】の集大成。どんな風に書こうかなと、夫婦で去年の3月号を読み返したら、卒園生の親の気持ちがわかりすぎて、二人でぼろぼろと泣きました。
この3年間は、親としても初めての幼稚園。振り返ると、キリがないほどたくさんの場面がよみがえります。
入園当初、「ヨーチエンいかない!」と泣いて暴れる【いーちゃん】に心を痛めていた日々があったこと。
せっかく機嫌よく行っても、疲れて帰ってきて結局大暴れで気が遠くなった日があったこと。
園での様子がわからなくて心配していたけれど、先生が教えてくれる様子がどれも笑えるものばかりで安心したこと。
「ママにおみやげ!」と、お花や葉っぱやダンゴムシを持って帰ってきてくれたこと。
たまに迎えに行くと、たくさんのお友だちと遊んでいる姿を見つけてうれしかったこと。
【年長さん】になってもまだ「いきたくない!」と嫌がる日もあったのに、妹の【ハチチ】が入園してからは一度も言わなくなり、頼れるお兄ちゃんになろうと一生懸命だったこと。
あんなにブカブカだった制服や体操服が、いつの間にかかわいそうなくらいピッチピチになってしまったこと。
やっとコロナ禍を抜け出した【年長さん】の運動会で、大太鼓や組体操の真剣な表情を、祖父母にも見てもらえたこと。
「おともだちどうしがケンカしないように、おベンキョウするんだ!」と、せっせとポケモンを調べていたこと。
聖劇の練習を毎日毎日頑張って、本番では堂々とした博士役の姿を見せてくれたこと。
たくさんのママや先生から「とっても優しい【いーちゃん】」と褒めてもらえること。
からだは大きいけれど本当は人一倍繊細であまえんぼうなこと。
今もまだ「だっこ~」と抱きついてきてくれるのが、重いけれどちょっと嬉しいこと。
卒園直前になっても、「ヨーチエンの思い出は、ぜんぶヨーチエンに置いてきちゃうんだよ!」と相変わらず全然情報を伝えてくれないこと。
「全てが愛おしくて誇りやなぁ。」と泣きながら母がぽつり。それを文章にまとめながら、にじむ涙をこらえきれない父。
【いーちゃん】は、【幼稚園】で本当にたくさんの方々に支えてもらって、まっすぐまっすぐ伸びることができました。
入園の時にはからっぽだった両手に、今では溢れんばかりのたからものを抱えて元気に卒園できることに、先生やお友だち、周りの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
近頃は、苦手なことでも自分で目標を立てて頑張ることができるようになってきた【いーちゃん】。
小学生の【彼】は、きっと自分で新しい扉をどんどん開けて成長していくんだろうな。
それはとってもうれしいけれど、泣き虫でかわいい【いーちゃん】に戻りたくなったときは、いつでも待ってるからね。だいすきだよ。
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