2024年3月、いーちゃんが幼稚園を卒園した。


身体測定の記録を見ると、成長の軌跡がわかる…それにしても、体重が増えすぎていてビビっている。


小学校へは毎日歩いて登校するから…と薄い望みをかけつつ。


舌足らずで自分のことを「いーちゃん」と呼んでいたのも、もう遠い昔のことのよう。

幼稚園に入ってからは一人称が「○○くん」と名前+くんになり、近頃では友だちとの会話の中で「オレ」と呼んだりしているのが聞こえてきて、イキり具合のダサさに頬を緩めつつ、成長を感じている。


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卒園式では、女の子の髪型に尋常でない気合を感じて慄き(男子は寝癖を直しているかどうか?ぐらいなのに)、


みんな大きな声で返事をして卒園証書をもらい、しっかりと「ありがとうございました!」と言って決まった所作で席に戻れることに感動し、


コロナ、インフル、腸炎その他諸々の流行り病を乗り越えて卒園する子供たち全員がそろったことに安堵した。


式後には、縁あって夫婦で作成に携わらせていただいたDVDの上映会の時間を設けていただいた。

子どもたちの準備が終わるまで時間があったため急遽予定にはなかった挨拶をすることになり、

隣で妻が「オイオイ話が長くないか!?私たちお手伝いさせてもらっただけなのに、主催者のごとくしゃべりおって!」と無言の圧をかけてきていることなどつゆ知らず、

「コロナ禍から始まったディスコミュニケーションな園生活の中で、

みんないろんな思いがあると思うけど、今日だけは子どもたちへの卒園おめでとうと、自分自身へのお疲れ様の時間を共有しましょうよ!」

という思いのたけを(泣きそうになりながら)述べさせていただいた。


上映中は子どもたちがとっても盛り上がってくれたことが嬉しかった。

BGMに合わせて合唱してくれたり、3年間を振り返り涙を流す保護者の方もたくさんいらっしゃって、ああ、この瞬間のために頑張ってきたんだなぁとこみ上げるものがあった。


中でも、最後の発表会で合唱した「手をつなごう(詞・曲/槇原敬之)」という曲に、先生の想いや、この園らしさがあふれるメッセージが感じられて、入園した時には「知らない誰かさん」だったこの子たちが、今こうして手をつないで「ともだち」として卒園していくことや、たくさんの違いや困難を、手をつなぐことで一緒に乗り越えていってほしいなと胸を熱くしていたのは、私だけではなかったはずである。


卒園おめでとう!