五感を鍛える
五感を鍛えると良いことがある。
私たちは情報を受け取る時も発信する時も、ともに五感を通さなければ何も得ることができません。
つまり外界とのやりとりは全て五感を通し観察することで行われるのですね。
仕事をしていてよく耳にするのは、優れた経営者やトップリーダーは、普通の人が気がつかないところにパッとと気がつくということです。
店舗でも一般社員は同じものを見ているはずですが、トップの人のようには気が付きません。
つまりトップの方は観察能力が高いということが言えそうです。
どうして観察能力に違いが起こってくるのでしょうか。
かつて、俳句の講座をしていて俳句の参加者の方がこのようにおっしゃったことがあります。
「俳句を始めて驚いたことがあります。
自分は16年くらいこの団地で暮らして来たのに、団地の花壇に紫陽花の花があったことに気づいていませんでした。
しかも紫陽花の花は咲いてから少しずつ色が変わっていくんだと生まれて初めて知りました。
俳句をすることになり題材を探して観察する機会がなければ、ずっと気がつかないままでいたかもしれません。
意識をして観察する機会ができてよかったなと思います。」
この実例でわかるのは、観察能力には必要性が大きく関わるということです。
俳句を作らなければいけないという必要性がなければ、観察能力を使う必要はなかったことになります。
つまりトップクラスの方の観察能力が高い背景には、今よりもさらにより良くしたいという強い想いがある、つまり、より良くするための状況を作るという必要性があるのです。
自分自身の手に入れたい方向性や、自分自身の価値基準を満たすための意識の状態が、必然的に観察能力を高めていくことになるかもしれません。
観察能力を高めるためには、マインドフルネスの意識の状態を活用したり、呼吸法を実施するのもオススメです。
俳句の講座に参加するのも案外いいかもしれませんね。