今回からペーシングの実際を見ていきましょう。
ペーシングには色んなやり方がありますが、とてもNLPとして有名なのがミラーリングです。
ミラーリングは、鏡に写ったようにという意味で、ここに2人の人が居たらその2人の間に鏡を置いたような状態にするんです。
相手はなんにも知らない状態ですが、こちらはペーシングをかけていくわけですから、こちらが鏡の中の相手のように振る舞うということになります。
つまり鏡の中の相手の動きをする、まあ早い話が相手のものまね、ってことですね。
相手と同じ姿勢をとることで、信頼関係を築くことが本当に早く出来ますし、またとても簡単ですから誰にでも始められます。
相手が足を組めば同じように組み、手を結べば同じにしてみる。
首の傾け具合、手の位置、また手の移動などの動作をさりげなくあわせるのがコツです。
あんまり大袈裟にやって気付かれても困りますが、相手が話に夢中にならここまでやっても気付かないかと思うくらい大袈裟でもわかりません。
むしろ、周りの人がみたらなに真似してるのかしら、と変に思うくらいですが、相手は案外気付きません。
よく喫茶店でカップルを見かけるでしょう。
その2人がたとえ会話もなくお互い漫画を読んでるとしても、2人の動作、姿勢がおんなじでしたら、その2人はうまくいっています。
でも、話をしている普通の2人でも姿勢、動作がバラバラだったらその2人は破局が近いかも・・・!?
人間って面白いんですが、いい関係だと同調してしまうんですね。
ところで相手の動き、動作の真似をしてみると言っても相手が目上の方だったら、おんなじには足を組めませんね。
この時は足を組まず、自分の足先を少し交差させます。
そのくらいでも相手の無意識は「あっ、この人私と似ている」と認識してしまうのです。
自分と似ている相手の無意識に認識させるのがミソですから、ここらへんを相手の意識に気付かれないように真似するのがポイントです。
ここで大切なことは相手を「尊重する」ことを忘れないこと!
「足を組むなんて失礼な人ネ」なんて批判をしないで、相手をそのままで尊重することをミラーリングで示すのです。
つまり、同じ姿勢をとって相手の無意識へ「仲良くなりたいので同じようにしてみました」とメッセージを伝えるという事です。
この時、足組みは相手(お客様とか)に失礼だと思える時に、控え目にミラーリングするところがポイントです。
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