フレキシブルプリント配線板が高コストである理由2~片面板でも積層工程 | 続 サルでもわかるプリント基板のはなし~きばんやおやじのブログ

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フレキシブルプリント配線板は

リジットプリント配線板と比較して

工程が煩雑で提示するべき情報が多く

対応することが可能な工場も少ないことは前回述べた。

フレキシブルプリント配線板が高コストであることを理解するためには

フレキシブルプリント配線板の工程を知らなければならない。

FR-4、CEM-3を中心とした

リジット(硬質)プリント配線板は

ガラスエポキシ樹脂がベースとなっているが

フレキシブルプリント配線板は

ポリイミド樹脂(一部はポリエステル樹脂)がベースとなる。

エポキシ樹脂は

銅箔との接着は容易だが、

ポリイミドには接着性がない。

従って、

プリント配線板として加工するためには

銅箔とポリイミド樹脂を積層する必要がある。

フレキシブルプリント配線板は

片面板を製造する場合でも積層工程が必要だ。