フレキシブルプリント配線板とリジットプリント配線板の違い(4)表面処理 | 続 サルでもわかるプリント基板のはなし~きばんやおやじのブログ

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フレキシブルプリント配線板の表面処理には、
無電解金めっきが採用されることが多いが、
最近、
コストダウン目的で
プリプリフラックス処理を打診されることがある。
しかし、当社では、
プリフラックス処理での納品はお断りする。
理由としては、
ソルダリングの問題が内在すること
経年劣化への耐性
などが挙げられる。

フレキシブルプリント配線板の表面処理仕様は、
原則的には金めっきを採用するべきだ。

ただ、
海外企業で作業を実施する場合、
品質管理に注意が必要となる。
金めっきの工程を保有するメーカーは少なく、
外注を利用するメーカーが多い。
洗浄が不十分の場合、
製品の長期信頼性が担保されず、
出荷後に市場で問題が顕在化するリスクがある。

このブログでも再三提案しているが、
工程は必ず確認することと
洗浄に留意すべきだ。

金めっきの品質に問題があると
ソルダリングで不具合が発生する。
俗に「ブラックパッド」と称される不具合は、
端的に言えば、表面処理の不具合である場合が多い。