品質を追求して | 続 サルでもわかるプリント基板のはなし~きばんやおやじのブログ

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プリント基板の基礎から、実装技術を駆使した品質管理のノウハウ、コストダウンの方策まで、電子機器のものづくりのノウハウの虎の巻です

2012年が終わろうとしている。

今年は、大袈裟ではなく人生の転換点になる年であった。

まず、多くの出会いがあった。

今年仕事の上で出会った諸兄とは永い

お付き合いになりそうな気がする。


韓国の企業との取り引きでは

紆余曲折の末、ようやく軌道に乗ってきた。


残念なことにデフレが定着して久しい。

コストダウンを否定はしないがプライスダウンには同意しない。

付加価値を厚くすることが共存共栄に道になるはずである。

幸い、今年はプリント配線板の品質向上に関する相談が増え

自分のスキルを役立てる機会が増えた。

来年は今まで以上に品質に関するセミナーを増やす。


以前は、設計部門と実装・組み立て部門が同じ企業にあり、

実装技術を蓄積する体制が整備されていた。

最近は、設計部門と実装・組み立て部門が

異なる企業に存在するため、品質管理が難しい。

プリント配線板の製造を受注するにあたり、

プリント配線板の品質にとどまらず、

実装・組み立てまでの品質管理体制を求められる局面が

これからも増えてゆくであろう。

品質について絶対はあり得ないが

高品質のプリント配線板を提供することは無論、

その後の工程までアドバイスしてお客様のお役に立ちたい。


実装作業に限らず、中国から日本へUターンする流れは

今年よりも顕著になると思う。

プリント配線板は枯れた技術で製造されるが

実装技術には用途や仕様によって

それぞれに独自のノウハウが存在する。

実装作業は日本国内での対応が広がることに期待している。


来年は独立10周年。

あと10年で還暦。

よくここまでもった。

リーマンショックに始まった長い不況だが

来年は良い年になりそうな予感がする。


家族のため

会社のため

社会のため

お世話になった方々への恩返しを

来年こそ。